植物栽培ナビライラックの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

いわゆるライラック色の品種が代表的ですが、ピンクや白、紅色など園芸品種では花色も多彩です。

‘センセーション’

紫の花色の縁に、極細の白い覆輪が入る印象的な花。

‘エスタースターレー’

フランスで作出された早咲きの品種。蕾は赤く、開くとピンクに変化する、花つきのよい品種。

‘パリピン’

中国原産で樹高1. 5m ほどの小型の原種メエリから選抜された、よりコンパクトな園芸品種。狭い場所に最適。花穂は藤色で、だんだんとローズピンクに変化する。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方のコツ

暑さに多少弱く、根腐れを起こしやすいので、深植えしないこと。販売されているのはイボタノキを台木とした接木苗なので、植えつけ後に接ぎ目まで幹を中心とした小山状に土を寄せ、自根を出させるようにするのがコツです。

 

植えつけ方

植えつけ

ライラックの栽培が難しいとされるのは、暑さや多湿に弱いためです。そのため、風通しのよい、午前中は日の当たるような場所を選ぶことが必要です。また、土壌は水はけがよく、腐植質に富んだ土壌が適しています。東向きの斜面地などが最も適しています。

植えつけは、落葉休眠期の11〜3月に行ないます。根鉢の2倍の深さと幅の植え穴を掘り、元肥として粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施し、腐葉土を掘り上げた土の1/3ほど混ぜて植えつけます。

植えつけ後は、根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつかないように支柱を立てて固定します。

鉢植えでは、赤玉土細粒に腐葉土を3:1の割合で混合した用土を利用し、粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を用土1ℓ当たり8〜12g施して植えつけます。植え替えは2〜3年に1回が目安です。植えつけ時期は、庭植えに準じます。

 

栽培管理

管理

水やり

根づいてしまえば、夏の高温で極端に乾き過ぎる時期以外には、庭植えでは特に水やりの必要はありません。水やりするときは、朝か夕方行ないます。土にしみ込むまで、十分に水を与えます。

鉢植えでは、夏の高温期には水切れさせないように朝と夕方、春と秋は1〜2日に1回程度、冬は乾いたら水を与えます。

置き場所

寒さには強いので、鉢植えは通年戸外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は、十分に日に当たる場所に置きます。

肥料

2〜3月に寒肥として、開花後の6月にお礼肥として、それぞれ粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定

自然と樹形が整うので、花後に混み過ぎた古い枝を切り除く程度に剪定します。伸び過ぎて樹形を乱す枝は、夏過ぎてから切り戻しましょう。ただし、強く切り戻すと、枯れ込んだり、花が咲かなかったりする原因になります。

ふやし方

販売されている苗木は、イボタノキを台木とした接木苗ですが、一般家庭では台木の入手は不可能なので、取り木をおすすめします。

3〜5月に直径1cm程の新しい枝を選び、表皮を剥ぎ取ったら、湿らせた水ごけを巻いて乾燥しないようにビニールシートで包みます。9月に根が出た部分から枝を切り取り、鉢に植え替えます。当分の間は、直射日光の当たらない半日陰に置いて管理します。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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