植物栽培ナビじゃがいも(ばれいしょ)【鉢植え】の育て方
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原産地 | |
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収穫期 | |
植えつけから収穫までの期間 | |
開花から収穫までの期間 |
漢字表記では、馬鈴薯(ばれいしょ)と書きます。種イモから育てます。
ジャガイモは、アンデス地方の高地が原産で、涼しい気候を好みます。16世紀にスペイン人によりヨーロッパへ伝わりました。その後、オランダ船によって日本へもたらされました。このとき、ジャカルタを経由したことから、ジャガトライモと呼ばれ、ジャガイモに転嫁したそうです。
導入時はトマトなどと同様に、食用ではなく、観賞用として栽培されていたようです。本格的な栽培が始まったのは明治時代に入ってからです。現在の一大産地、北海道にもいち早く取り入れられ、栽培が奨励されました。
清潔で水はけがよく、粒子の細かい用土を利用すれば、菜園よりも、もっときれいな肌のジャガイモができます。
芽や緑化したイモはアルカロイド系の毒を含み、中毒の原因になるので、調理する際はしっかり削ぎ取っておきましょう。増し土が不足し、表土から飛び出したイモや、収穫後に日光が当たったイモは緑化するので注意します。
ジャガイモの花が咲いたあと、小さな果実がつくことがあります。ミニトマトに似ていますが、アルカロイド系の毒を含むので、食べないようにしましょう。特にキタアカリ、インカのめざめなど、近年の人気品種は果実がつきやすい傾向があります。
おすすめの品種:[春植え]キタアカリ、ダンシャク、メイクイーン、アンデス赤、インカのめざめなど。[夏植え]デジマ、ニシユタカ。
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準備
使用するもの
・タネイモ1〜2個(ウイルスに侵されていないタネイモ。表皮に黒ずみや傷みがない。複数のしっかりとした芽が出ている)
・10号(直径30cm)以上の鉢、または大型プランター
・草木灰、またはジャガイモ用切り口処理剤
・ナイフ、または包丁
・市販の「野菜の土」 (水はけがよいもの)
・鉢底石
・鉢底ネット(プランターに付属の鉢底ネットがない場合)
・移植ゴテ、または土入れ
・肥料(粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」などの元肥)
・ジョウロ
青果として流通するイモや、自家栽培したものは、生育不良になるのでタネイモに使用しません。園芸店でタネイモとして市販されるものを入手しましょう。また、気温が高い時期に作業する秋植えの場合は、イモを切らずに丸ごと植えつけるとイモが傷みにくいです。
植えつけ方
植えつけ適期:関東地方以西 春植え 2月下旬〜4月中旬、夏植え 8月下旬〜9月中旬
①大きなタネイモはへそ(親株とつながっていた部分の跡)を下に向け、1片50〜60gに切り分けます。このとき、均等の数の芽がつくように切り分けるのがコツです。小さなタネイモはへその近くをそぎ切ってから植えると、刺激になって勢いのよい芽が出ます。
②切ったタネイモは風通しのよい日陰に2〜3日置いて、切り口を乾かします。もしくは草木灰や切り口処理剤を薄くまぶします。
③鉢やプランターの底から10cm程度まで、適量の肥料を混ぜた用土を入れます。
鉢やプランターの底から10cm程度まで用土を入れ、
切り口を下向きにタネイモを置いて覆土する。
④切り口を下向きにタネイモを置き、イモが隠れる程度に用土を入れます。鉢やプランターの底穴から流れ出てくるまでたっぷり水やりをします。
タネイモの切り口は、下向きにして植えつけます。草木灰をまぶしたらよく払い落とし、つけすぎないようにしましょう。
管理
使用するもの
・ジョウロ
・園芸用ハサミ
・追肥用肥料(液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」、粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」など)
・市販の「野菜の土」(水はけがよいもの)
・移植ゴテ、または土入れ
ジャガイモは過湿を嫌うので、過度な水やりは避けましょう。表土が白っぽく乾いてから、水やりをします。
置き場所
風通しのよい日なたで、できれば軒下などに置きましょう。
水やり
土の表面が白っぽく乾いたら、底穴から流れ出てくるまで、ジョウロでたっぷり株元へ水やりします。水やり回数の目安は以下です。
春植え 2月下旬〜6月 2〜5日に1回、夏植え 8月下旬〜12月 2〜5日に1回
肥料
植えつけから6〜10週間後の間、2週間に1回ほど、規定倍率に希釈した液体肥料を定期的に施します。粒状肥料なら、期間中1〜2回追肥します。
芽かき・増し土
植えつけ3週間後ぐらいにタネイモから芽が伸びてきます。芽の高さが10〜15cmのころ、太くしっかりした芽を2〜3本残して引き抜きます。その後、 追肥と増し土をします。
芽かきをしたら、忘れずに追肥し、
鉢やコンテナの縁から3〜4cm下の位置まで増し土する。
芽は、株元を手のひらで押さえて引き抜く。小さな芽を抜くときは、地中で太い茎に繋がっていないか、軽く揺すってみる。
収穫
葉や茎が黄ばんで倒れてきたら、収穫どきです。少し掘ってみて、イモが十分な大きさであれば、株元を持って引き抜きます。冷暗所に10〜14日置いておくと糖分がふえて甘みが増します。
用土が濡れているときに収穫すると、傷から細菌が入って腐りやすくなります。鉢やプランターを軒下などに置き、雨に当てないようにして、用土をよく乾かしてから収穫しましょう。
34歳まで民間企業に勤め、社会経験を積んだのち、家業の農業を継ぐ。
平成17年度に練馬区農業体験「百匁(ひゃくめ)の里」を開園。
一般市民に野菜作りのノウハウを教えると同時に、野菜の美味しい食べ方も伝えている。
NHK趣味の園芸 やさいの時間 ミニコーナー「達人に学ぶ今月の管理作業」を担当。
著書に「加藤流 絶品野菜づくり」(万来舎)などがある。
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