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栽培管理|ブルーベリー【地植え】の育て方

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

ブルーベリー【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ブルーベリー【地植え】写真

「ベリーの王様」は、フルーツとしての利用以外にも、ガーデニング素材としても広く親しまれています。

管理

水やり 庭植えでの水やりの目安は、植えつけた年の間は、4月から9月までは週2回程度です。翌年からは、表土が乾いたら水やりします。ブルーベリーは一回水切れしてしまうと、なかなか回復しません。夏の水切れには、特に注意しましょう。株元にバークチップやもみがらなどを敷いて、急激な乾燥を防ぐのもよい方法です。
肥料

萌芽が始まる前の3月までに、元肥として油かすや骨粉などの有機質肥料を施します。また、5月から6月に実をつきやすくするために、1株あたり50g程度の粒状肥料「マイガーデンベジフル」を施します。さらに、8月から9月にはお礼肥として、同様の肥料を施します。肥料は株元ではなく、樹の枝の広がりよりも、さらに広く周囲の表土に施しましょう。

なお、ブルーベリーの初期の花芽分化は目につきませんが、ハイブッシュブルーベリーでは7月下旬、ラビットアイブルーベリーでは8月上旬から始まっています。したがって、果実をつけて消耗された樹体の栄養分を補い、さらに新梢に充実した花芽がつくようにする「実肥」や「お礼肥」としての追肥は重要です。

剪定

ブルーベリーの剪定には、1月から2月の休眠期に行なう冬期剪定と、8月から9月に行なう夏期剪定があります。

幼木時は、剪定で花芽を制限して樹の消耗を抑えることで、樹を大きくすることを心がけましょう。植えつけから3年から4年目になると、樹全体が枝で混み合うので、徒長枝、交差した枝(イラストの7)、枯れ枝、基部から出てくるシュート(イラストの5、6)、サッカー(イラストの1)、古い主枝(イラストの2)、を除去します。また、ブルーベリーの花芽(イラストの4)は、枝の先端からから基部に向かって1/3程度まで着き、あと2/3は葉芽(イラストの3)なので、先端ばかりを切り詰めると果実がつかなくなるので注意しましょう。成木になったら、主軸となる枝を4~5本立てて、3年ぐらいを目安に株元から出てくる新しい枝と更新していきます。夏期剪定は、混み合った枝を切除し(イラストの7)、株の内側まで風が通るように心がけましょう。

収穫 ブルーベリーの成熟時期は、サザンハイブッシュ系では5月から6月、ハイブッシュ系(北部系)では6月から7月、ラビットアイ系は7月から8月です。収穫適期は、実が果柄の部分までしっかり着色した時です。この部分がまだピンク色程度では、糖度がのっていません。それぞれの収穫時期は特にしっかりと日光に当てて、やや乾かし気味に管理すると甘みがでます。
ふやし方

ブルーベリーは休眠枝ざし、または緑枝ざしによってふやすことができます。ここでは、6月に行なう緑枝ざしについて紹介します。まず、新梢を10cm程度の長さに切り、葉を2枚残して取り除きます。残した葉は半分に切ります。次に、先端をナイフで斜めに切り直しましょう。用土には、水で湿らせたピートモスと赤玉土小粒を1:1で混合したものを使用して、さし穂をさします。鉢はビニール袋で覆って日陰で管理し、湿度を保ちます。葉の表面が乾かないように、毎日水をスプレーします。1カ月程度で発根しますが、そのまま管理し、翌春、ポットに移植しましょう。

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

1963年、福岡県久留米市生まれ。佐賀大学農学部、千葉大学大学院自然科学研究科修了、学術博士(植物育種学)。佐賀県農業試験研究センター研究員、東海大学農学部助教授を経て、現在、宮崎大学農学部応用生物科学科教授(専門は、植物遺伝育種学、果樹園芸学)。宮崎大学大学院博士課程農学工学総合研究科教授、東海大学大学院非常勤講師を兼任。
カンキツやブルーベリーなどの果樹の品種改良や増殖に関して研究中。また、美味しい家庭果樹の栽培や普及も手がける。著書に、「新版・園芸相談 家庭果樹」、「育てて味わう!まるごとベリー」、「よくわかる栽培12ヶ月 ラズベリー、ブラックベリー」など多数あり。

ブルーベリー【地植え】の育て方のページです。
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