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栽培管理|コロカシアの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

コロカシアの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

コロカシア写真

サトイモの仲間として知られているこの植物は、東南アジアや太平洋諸島では「タロ」と呼ばれ、多くの地域で主食とされるなど、とても重要な作物とされています。日本でも縄文時代の稲作以前に栽培されていたといわれるほど歴史が古く、生活にとって切っても切り離せないない植物といえるでしょう。  葉色や葉形に変異が多く、ハワイだけで200品種以上記録されたことがあり、観賞用としても、いくつかの品種が栽培されてい

管理

置き場所

 日光を好むので、できるだけ暖かい場所に置きます。日照が足りないと、葉が間伸びして軟弱に育ったり、葉色がきれいに出なかったりします。冬の休眠期は、日陰に置いても構いません。

水やり

 非常に水を好むので、水切れを起こすと、葉がくたっと萎れてしまいます。春から秋の生育期間中は、水切れさせないよう、鉢土の表面が乾く前にたっぷり水やりします。根が回った鉢は余計に乾きやすい状態となるため、適宜、鉢増しをして水切れさせないように気をつけます。夏は朝夕2回水やりするか、鉢底を水に浸けておくとよいでしょう。
なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 肥料を好むので、5~9月の生育期間中には、用土1ℓ当たり10gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を2~3カ月ごとに、土表面にばらまきます。または、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 耐寒性が強い品種は、関東地方以西の暖地であれば、庭植えで冬越しも可能です。そのほかの種類は室内に取り込み、最低5℃以上の場所で冬越しさせます。

 

ふやし方

株分けでふやします。混み入った株は、春に株分けするとよいでしょう。ランナーが出る種類は、ランナーをつかってさし木してもふやせます。ランナーの切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土などにさします。強風の当たらない明るい日陰で乾かさないように管理すれば、約1カ月程度で発根してきます。十分発根し、新芽が数枚伸びてきたら鉢上げします。鉢上げ後は明るい日陰に置き、1週間程度養生した後、徐々に明るい場所に移動させます。

栽培のポイント

 基本的には水を好みますが、根腐れを起こす場合があります。鉢土が湿っているにもかかわらず、葉が垂れて元気がないような場合は、根腐れの可能性があります。こうした場合は、腐った根を取り除き、新しい清潔な用土で植え替えましょう。植え替え後はしばらく日陰に置き、鉢土の表面がしっかり乾いてきてから、水を与えるようにします。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

コロカシアの育て方のページです。
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