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準備と植え付け|イチゴノキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

イチゴノキを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

イチゴノキ写真

イチゴノキという名前ですが、イチゴ(バラ科)の仲間ではなく、常緑木本植物で、ツツジ科に属します。イチゴノキ属(Arbutus)は15種があり、アフリカのカナリア諸島と南北アメリカに分布します。日本への渡来は戦後だと思われますが、多少耐寒性が弱いため、一般に栽培されるようになったのはこの10年ほどでしょう。日本で栽培されるのは、ウネド種(A. unedo)で、地中海沿岸地域とアイルランドに分布する小

準備

育て方のコツ

若木は、多少耐寒性が弱いので、南関東地方以西なら庭植えにできます。成木では−15℃でも生育します。寒風で葉や芽が傷むので、植え場所は、風当たりの強くない場所を選びましょう。土壌は水はけがよく、乾き過ぎない西日を避けられる半日陰が適しています。なお、ツツジ科植物では珍しく、アルカリ性土壌でも生育します。また、強風や塩害にもよく耐えるので、海岸沿いでも栽培することができます。

植えつけ方

植えつけ

庭への植えつけは、霜が降りなくなった3〜4月、涼しくなる9月下旬〜11月に行ないます。若木は寒さに弱いため、4月になってから植えるとよいでしょう。根鉢の表面を1/3程度くずし、根鉢の大きさの2〜3倍の深さ、幅の植え穴を掘り、植え戻す土の量の1/3程度の腐葉土と、粒状肥料「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g混合した用土で、深植えしないように植えつけます。特に水はけの悪い場所なら、土を盛って高植えにするとよいでしょう。

霜が降るような地域で、特に樹高50cm以下の株を育てる場合は、鉢植えにしましょう。適期は庭植えに準じます。

赤玉土小粒、鹿沼土小粒、ピートモスを3:4:3に混合した用土など、保水力と水はけのよいものを使います。鉢植えは2年に1回程度、植え替えをします。根鉢を軽くくずし、一回り大きな鉢に植え替えます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

イチゴノキの育て方のページです。
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