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栽培管理|イチゴノキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

イチゴノキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

イチゴノキ写真

イチゴノキという名前ですが、イチゴ(バラ科)の仲間ではなく、常緑木本植物で、ツツジ科に属します。イチゴノキ属(Arbutus)は15種があり、アフリカのカナリア諸島と南北アメリカに分布します。日本への渡来は戦後だと思われますが、多少耐寒性が弱いため、一般に栽培されるようになったのはこの10年ほどでしょう。

管理

水やり

庭植えでは、特に水やりは必要ありませんが、極端に乾く夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。水やりをするときは、朝か夕方に土に水がしみ込むまで、十分に与えます。

鉢植えでは、特に夏には、極端に乾かし過ぎないように注意します。
肥料

2〜3月に寒肥として、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定 <>剪定の適期は、果実が落ちたあとの2月下旬〜3月です。イチゴノキは、若木のうちの枝数はそう多くなく、また自然に樹形が整うので、強剪定は控え、樹形を乱す徒長枝や株の内側の枯れ枝を切り抜く程度に止めます。
受粉

イチゴノキは自家受粉で結実しますが、雄しべと雌しべの長さが異なるため、自生地ではハチが花粉を媒介しています。花が晩秋から冬に咲くため、室内に取り込んでいる鉢植えの株や、昆虫の飛来が少ない寒さの厳しい環境下では、結実しにくくなります。特に鉢栽培の場合は、数花から花粉を取り、刷毛や筆などで、そのほかの花の雌しべに花粉をつけると結実しやすくなります。

ふやし方

さし木でふやすことができます。その年に伸びた枝が硬くなる6~7月に、枝を2〜3節の長さで切り取ります。節の下1cmの位置を鋭利な刃物で斜めに切り、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてから、平鉢や育苗箱に入れた赤玉土小粒やさし木用土に2〜3cmほどの深さでさします。さし床は日陰に置き、乾かさないように管理します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

イチゴノキの育て方のページです。
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