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栽培管理|ディーフェンバキアの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

ディーフェンバキアの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ディーフェンバキア写真

ディーフェンバキアは、熱帯アメリカ原産の多年草で、約20種があるとされます。熱帯アジア産のアグラオネマ(Aglaonema)に似ていますが、ディーフェンバキアの方が大柄で派手なものが多く、いかにも南アメリカっぽいと思いませんか。 また、アグラオネマ同様に耐陰性があり、葉が美しいため、観葉植物としてよく利用されています。 気をつけなければならないのは、ディーフェンバキアの汁液には毒性があるこ

管理

置き場所

 明るい日陰を好むので、レースのカーテン越しの柔らかい日ざしに当てて育てます。ただし、夏の強い日ざしは葉焼けの原因になるので、室内の奥手など、もう少し日当たりの弱い場所に移動させます。

水やり

 春から秋の生育期間中は、鉢土の表面が乾いてきたら水やりし、葉水もこまめに与えます。冬は葉水を中心にして、鉢土は乾かし気味に管理します。
また、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 春から秋の生育期間中に、用土1ℓ当たり5gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を2カ月に1回ほど、土表面にばらまきます。または、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 寒さに弱いので、できるだけ暖かい場所に置いて管理します。空気の乾燥を嫌うので、こまめに葉水を与えて空中湿度を高めてやります。鉢土を乾かし気味に管理すれば、8℃程度で冬越ししますが、12℃以上確保するのが理想です。

ふやし方

さし木や株分けでふやせます。
さし木は6~8月の高温期が適期です。葉が落ちてしまった株などの茎を長さ10cmほどで切り揃え、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、さし木用土、あるいはパーライトとバーミキュライトを1:1で混合した用土を入れた4号(口径12cm)鉢にさすと約1カ月程度で発根し、新芽が伸びてきます。これを5号(口径15cm)鉢に観葉植物用土を用いて植え替えましょう。なお、水ざしも可能です。

 

栽培のポイント

汁液は非常に危険です。さし木や植え替えなどの作業時には、必ず長袖でゴム手袋などを着用し、汁液に触れないように注意してください。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

ディーフェンバキアの育て方のページです。
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