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準備と植え付け|エリカ・カルーナの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

エリカ・カルーナを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

エリカ・カルーナ写真

日本でエリカとカルーナは、クッション状の樹姿や、針のように細い葉、枝に密に咲く小さい花の様子がよく似ているためか、あまり区別されず「エリカ」と総称されることがあります。しかし、カルーナは萼が花を覆うほど大きく、萼に見える部分が苞である点で異なっています。 エリカ属は600を超える種を含み、ツツジ科の中ではツツジ属に次ぐ大きなグループです。

植えつけ方

植えつけ

エリカとカルーナ

日なたを好む一方、夏の暑さに弱いという特徴があります。庭植えでは、桐生砂や軽石など水はけがよい用土を用いると、夏の多湿による根腐れを防ぎ、また、水分の蒸散で気化熱を奪って、土壌の温度を下げることができます。こうした用土はとても水はけがよいので、特に夏には極端に乾かし過ぎないように、夕方に葉水を兼ねて十分に水やりをすることも必要です。

植えつけは、開花後の5~6月、成長の止まった10〜3月に行ないます。

日当たりがよく西日が当たらない場所を選び、地面を30cmほど掘り下げます。粗い砂利を厚さ10cmほど敷き、細かい桐生砂や軽石などの多孔質の用土に、植え土の20%ほどの酸度未調整のピートモスを混合します。さらに元肥として、粒状肥料「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施し、地面から10cmの高さまで盛り上げて植えつけます。根鉢を1/3程度くずしたら、土壌改良した部分に植えつけ、十分に水を注いで棒などでつついて根と植え土をなじませます。

あまり大きくならないので、1株だけではなく、3株もしくは5株と、奇数の株数を植えて小さな群落をつくると自然な雰囲気になります。

鉢植えは、根鉢を1/3ほどくずして、赤玉土小粒、鹿沼土、酸度未調整ピートモス、バーミキュライトを4:2:3:1で混合したものか、山野草用土と赤玉土小粒を等量に混合した用土で植え替えます。適期は庭植えに準じますが、冬咲きの品種は2月下旬〜3月です。

ケープエリカ

ジャノメエリカなど耐寒性のある品種は、庭植えにできます。植えつけの適期は5〜6月、または9月下旬〜10月です。

西日を避けられる日なたで、水はけのよい土壌で育てます。根鉢の大きさの2倍の直径、深さの植え穴を掘り、酸度未調整のピートモスを植え土に混合し、元肥として粒状肥料「マイガーデン元肥用」を当たり240g施しておきます。根鉢を1/3ほどくずして、植えつけます。水はけが悪い場合は鹿沼土や桐生砂を混合しましょう。エリカの根は地表近くに張るため、根腐れの原因となるので深植えは避けましょう

寒さに弱い品種は、鉢植えで栽培します。用土や植え方、適期は、前出のエリカとカルーナに準じます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

エリカ・カルーナの育て方のページです。
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