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栽培管理|エリカ・カルーナの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

エリカ・カルーナの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

エリカ・カルーナ写真

日本でエリカとカルーナは、クッション状の樹姿や、針のように細い葉、枝に密に咲く小さい花の様子がよく似ているためか、あまり区別されず「エリカ」と総称されることがあります。しかし、カルーナは萼が花を覆うほど大きく、萼に見える部分が苞である点で異なっています。 エリカ属は600を超える種を含み、ツツジ科の中ではツツジ属に次ぐ大きなグループです。

管理

育て方のコツ

西日の当たらない戸外の日なたで通年栽培します。夏は直射日光を避け、寒冷紗などで50%程度の遮光をし、根元を腐葉土などでマルチングをすると、土の乾き過ぎと地温の上昇を防げます。冬は寒風の当たらない場所に置きます。寒さに弱い「ケープエリカ」のみ、11月には室内に取り込み、無暖房の室内で4月中旬まで管理します。

管理

水やり 活着すれば非常に丈夫で、庭植えでは真夏の高温乾燥が続くとき以外、水やりは必要ありません。水やりする場合は、朝か夕方に、土に水がしみ込むまで、十分に与えます。
肥料

ほとんど必要ありませんが、葉色が悪い、成長が悪いときには、花後に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。幼木に多量の肥料を施すると、花つきが悪くなるので、注意が必要です。

剪定

エゴノキの仲間は自然の樹形が美しく、野趣に富んだ姿を観賞するため、基本的に剪定しません。枯れ枝や徒長枝は切り除きますが、枝の途中で切ると、残した部分から複数の新梢が伸びて、樹形を乱します。必ず枝の基部から切り除くように剪定します。適期は落葉している11〜3月です。

スペースの問題で、大きくなり過ぎた木をコンパクトに仕立て直すときには、まず幹を好みの高さで切り、樹形や大きさを考えて幹から直接出ている太い枝を、適当な長さを残して剪定します。春には枝からたくさん新梢が出るので、落葉期に必要な枝を残し、細い枝を基部から剪定します。エゴノキの萌芽力は強く、太い枝も出やすいので、長期間樹形をコンパクトに保つのは難しく、また花も咲きにくくなります。

ふやし方

発根率は高くありませんが、さし木でふやすことができます。春に出た枝が手で触って柔らかい時期の5〜6月に、枝を長さ10cmほどで切り取ります。先端の葉2〜3組を残して、10分ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口にまぶしてから、赤玉土小粒やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。たっぷりと水やりし、ビニール袋などで密封して、秋まで日陰の風の当たらない場所に置きます。秋には発根するので、3号程度の鉢に植え替えます。

タネまきから育てると、開花までに時間がかかりますが、発芽は比較的良好です。9月に熟した果実を採種し、果皮と果肉を水洗いしてきれいに取り除き、赤玉土小粒を入れた平鉢にまきます。果皮は有毒なので、手袋をして作業し、液汁が目に入らないように注意してください。春に発芽したら、本葉3〜4枚になったときに2.5〜3号鉢に1本ずつ鉢上げします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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