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栽培管理|ドゥランタ・エレクタの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

ドゥランタ・エレクタの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ドゥランタ・エレクタ写真

一般的には「デュランタ」の名で知られている植物で、ハリマツリの和名があります。沖縄では、タイワンレンギョウの名で親しまれ、生け垣などに利用されます。  藤色から青紫色の美しい花と、黄色の果実も観賞できます。タイワンレンギョウの名はありますが、原産地は熱帯アメリカです。 以前はレペンス(Duranta repens)という種名が当てられていたのですが、近年、学名の見直し、整理がされて、エレ

管理

置き場所

 日当たりのよい環境を好むので、1年を通じ、できるだけ明るい場所に置きます。健全な株に育てるため、遅霜の心配がなくなったら屋外に出して直射日光に当てて育てます。寒さには比較的強いですが、霜が下りる前には室内に取り込んで、明るい窓辺に置いて管理します。

水やり

 春と秋は、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりし、夏は毎日水やりします。根詰まりしてくると鉢の乾きも早いので、夏の晴れた日は、朝晩2回の水やりが必要です。冬は、乾かし気味に管理して耐寒性を高めます。

肥料

春から秋の生育期間中に、用土1ℓ当たり6gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を2カ月に1回程度、土の表面にばらまきます。または、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 軽い霜程度は耐えるので、関東地方南部の暖かい場所では、庭植えで冬越しすることもありますが、室内に取り込めば安心です。
本来は常緑性の植物ですが、寒さに遭うと落葉します。

ふやし方

 さし木や実生でふやせます。
 さし木は5~7月ごろ、充実した枝を10cmほどで切り、下葉をとって残した葉もそれぞれ1/2の大きさに切ります。切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、さし木用土、あるいはパーライトとバーミキュライトを1:1で混合した用土を入れた5号(口径15cm)鉢にさします。3〜4週間で発根するので、3号(口径9cm)のポリポットに観葉植物用土を入れて鉢上げします。

 実生は、タネが黄色く熟したら、果肉を取り除いて水洗いした後に、赤玉土小粒などにまきます。タネが見えなくなる程度に覆土し、乾かさないように管理すれば約1カ月程度で発芽します。

 

栽培のポイント

鉢花として出回るものは、ほとんどが矮化剤処理されています。矮化剤の効果が切れると、勢いよく伸び出し、本来の姿になります。入手の翌年からは勢いよく枝(シュート)が伸びることがあります。これを切ってさし木に利用もできます。基本的には日光によく当てて徒長を防ぎ、さらに適切なサイズの鉢に植え替えて育てましょう。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

ドゥランタ・エレクタの育て方のページです。
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