植物栽培ナビとっくりらんの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

 

 ボーカルニア・レクルバータ

 Beaucarnea recurvata

 トックリランとして流通している品種。

 

 ボーカルニア・グアテマレンシス

 Beaucarnea guatemalensis

 トックリランによく似た種類で、見分けは難しい。移植に強い。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

植えつけ・植え替え

 植え替えは頻繁に行う必要はありませが、育ってくると鉢が割れてくる事もあるので、鉢土が見えないほど基部が成長してきたら1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。

 赤玉土小粒に小粒の軽石を3割程度混ぜた水はけのよい用土を使い、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけます。

 

(1)鉢穴から根が出てきたら植え替えどき。

(2)根鉢を鉢から取り出し、腐って黒くなった根を切り取って、ヘラなどを使って古い土を1/3~1/2ほど取り除く。

(3)1~2回り大きな鉢に植え替える。鉢底に赤玉土中粒~大粒を敷いてから植え替えると、より水はけがよくなる。植え替え後は底穴から流れ出てくるまでたっぷり水を与えて完成。

 

栽培管理

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、本来は直射日光に当たって育つ植物なので、一年を通じてできるだけ日光によく当てて育てます。室内に置く場合は、窓ガラス越しの光に十分当てます。

水やり

 春と秋は、鉢土の表面が完全に乾いてから水やりし、夏は鉢土の表面が乾いてきたら水やりします。水やりの際は、鉢穴から流れ出てくるまでたっぷり与えましょう。トックリランは基部が太く、普通の樹木のように鉢土が見えにくいですが、鉢の縁に沿って、まんべんなく丁寧に水を与えて下さい。

 また、ときどき戸外に出して株全体にシャワーをかけて、葉の表面に積もったホコリなどを洗い流すとよいでしょう。葉のホコリ対策には、葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

 なお、冬は水を与えず、土を乾かして管理します。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり2gをばらまきます。あるいは、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり替わりに施します。

冬越し

 室内の明るい場所に置いて冬越しさせます。水を与えず、乾かして管理すれば、0℃でも問題ありません。ただし、霜には当てないように注意します。

ふやし方

 実生でふやすことができます。

 

栽培のポイント

 長期間、弱い光のもとで育てると、枝が間のびしてだらしない格好に育ってしまいます。そんな時は思い切って剪定しましょう。6月ごろ剪定すれば、間もなく芽が出て、葉が展開してきます。3~6カ月後に芽吹いてきたら、上部の1~2芽を残し、ほかの芽は摘み取って育てます。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

害虫・病気対策

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とっくりらんで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

対象の「害虫」と「病気」を防除する薬剤は・・・

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