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栽培管理|とっくりらんの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

とっくりらんの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

とっくりらん写真

 トックリ状に膨らんだ株元と、細長い葉を長く垂れ下げる姿が特徴的です。メキシコの乾燥地原産で、乾燥と寒さに強く、耐陰性もあるため観葉植物として世界各地で利用され、ポニーテールの名でも親しまれています。  日本でも中鉢から大鉢まで出回っているので、飾る場所にあった大きさのものを選んで購入すると良いでしょう。

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、本来は直射日光に当たって育つ植物なので、一年を通じてできるだけ日光によく当てて育てます。室内に置く場合は、窓ガラス越しの光に十分当てます。

水やり

 春と秋は、鉢土の表面が完全に乾いてから水やりし、夏は鉢土の表面が乾いてきたら水やりします。水やりの際は、鉢穴から流れ出てくるまでたっぷり与えましょう。トックリランは基部が太く、普通の樹木のように鉢土が見えにくいですが、鉢の縁に沿って、まんべんなく丁寧に水を与えて下さい。

 また、ときどき戸外に出して株全体にシャワーをかけて、葉の表面に積もったホコリなどを洗い流すとよいでしょう。葉のホコリ対策には、葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

 なお、冬は水を与えず、土を乾かして管理します。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり2gをばらまきます。あるいは、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり替わりに施します。

冬越し

 室内の明るい場所に置いて冬越しさせます。水を与えず、乾かして管理すれば、0℃でも問題ありません。ただし、霜には当てないように注意します。

ふやし方

 実生でふやすことができます。

 

栽培のポイント

 長期間、弱い光のもとで育てると、枝が間のびしてだらしない格好に育ってしまいます。そんな時は思い切って剪定しましょう。6月ごろ剪定すれば、間もなく芽が出て、葉が展開してきます。3~6カ月後に芽吹いてきたら、上部の1~2芽を残し、ほかの芽は摘み取って育てます。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

とっくりらんの育て方のページです。
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