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栽培管理|がまずみ【地植え】の育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

がまずみ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

がまずみ【地植え】写真

 9月も彼岸を過ぎると、だんだんと秋の気配が感じられ、ガマズミの果実が色づきはじめます。ガマズミの仲間は、花、果実、紅葉ともに美しく、小さな庭でも充分栽培できる、小型の花木です。  ガマズミ属は、大多数が北半球の温帯に分布し、日本には16種が自生しています。ヤブデマリやカンボク、オオカメノキは、花序の中心に小さな両性花(雄しべと雌しべがある花)があり、その周辺にガクアジサイに似た白く大きな装

管理

水やり

 植えつけて1回活着すれば、夏の高温で乾燥する時期以外、水やりは不要です。

肥料

新芽が伸びて、次に枝が伸びて成長が盛んになる5月と11~12月に、緩効性の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g株のまわりの土の上にばらまいて施します。

剪定

 

枝数が少ないオトコヨウゾメ、オオカメノキ、ヤブデマリは、基本的に剪定を行ないません。そのほかの種類は、樹形が乱れたり、大きくしたくない場合、開花後のなるべく早い時期(5~6月)に剪定します。

 まず、長く伸びすぎた枝や、花がつかなくなった古い枝(A)を、基部から切り除きます。次に、好みの樹形になるように、葉や芽がついている節の上1cmほどの部分(B)で切ります。こうすることで、切ったすぐ下の節にある腋芽から枝が伸びてきます。花の咲いた枝を切ってしまうと、秋に果実ができません。

 サンゴジュは、新梢の成長が止まる梅雨明けの時期に、混み合った場所の枝抜き剪定と、刈り込み剪定を行ないます。夏過ぎに伸びた枝は、10~11月に剪定します。

ふやし方

 種類によって難易度は異なりますが、さし木でふやすことができます。一般に落葉種のさし木の発根率は低く、常緑種は発根しやすい傾向があります。 

 今年伸びた新梢が堅くなる6月に、その年に伸びた枝を、長さ15cmほどで切り取り、先端の葉2~3対を残して、30分ほど水あげします。切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、赤玉土小粒や市販のさし木用土に、葉が触れる程度の間隔でさします。たっぷりと水やりし、風が当たらない日陰に置いて、乾かさないように管理すれば、秋には発根します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

がまずみ【地植え】の育て方のページです。
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