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準備と植え付け|カツラの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

カツラを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

カツラ写真

カツラ属はカツラ科の唯一の属で、世界的に見ても中国と日本に分布するカツラと、本州の東北地方や中部の高山に分布するヒロハカツラの2種しかありません。雌雄別株で、葉が出る前に、雄株には長さ5mm程度の雄花、雌株には1cm程度の雌花が多数開花するため、株全体が赤く染まり、美しい樹姿となります。薄黄色の新葉も非常に美しく、だんだんと緑色に変化します。 カツラは、漢字で「桂」と書かれますが、中国では本来は

準備

育て方のコツ

大きくなるので、植え場所は、ほかの植物が日陰にならないか、家屋内の日当たり具合に影響がないかなどを、よく吟味することが必要です。

植えつけ方

植えつけ

午前中は日が当たる、半日陰から日なたに植えつけます。日陰では幹の太りが悪くなり、花も咲きにくく、美しく黄葉しません。

その一方で、本来は夏に比較的涼しい場所に生育するため、関東地方以西の平地では、夏の強光線と高温で葉がちりちりに縮れてしまったり、樹皮がはげたりすることがあります。西日が当たる場所は、避けましょう。夏や冬でも適度に湿り気のある、沢筋などの斜面地に自生しているので、水はけがよく、乾燥し過ぎないような土壌が適しています。

植えつけは、落葉休眠期中の10月下旬〜3月に行ないます。植えつけするときには、根鉢を1/3ほどくずして、根の先を切り詰めておきます。根鉢の大きさの2倍の直径、深さの植え穴を掘り、腐葉土や粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g混ぜ込みます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱を立てます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

カツラの育て方のページです。
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