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栽培管理|ネフロレピスの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

ネフロレピスの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ネフロレピス写真

ネフロレピスはタマシダ属の植物のことで、世界の熱帯・亜熱帯地域を中心に約30種があります。このなかでタマシダと呼ばれるものは、伊豆半島や紀伊半島などにも分布する、コルディフォリア(Nephrolepis cordifolia)で、ほふく枝に直径1~2cmの球状の塊茎をつけることに由来します。  主に観葉植物として栽培されるものの多くは、熱帯アメリカ産のエクサルタタ種(N. exaltata)で

管理

置き場所

 弱い日ざしを好むので、夏は直射日光を避けたような場所に置きます。そのほかの季節は、室内の明るい場所に置きます。
葉が密に茂ってくると夏に蒸れやすくなります。風通しのよい場所に置くなどして、蒸れないように注意します。

水やり

 春から秋の高温期間中は、鉢土の表面が乾く前にたっぷりと水やりします。冬は、乾かし気味に管理すると低温によく耐えますが、空気の乾燥を嫌うため、霧吹きでこまめに葉水を与えましょう。

肥料

 春から秋の生育期間中、2~3カ月ごとに用土1ℓ当たり5gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 比較的寒さに強い植物です。3℃以下に下がらない場所に置いて冬越しさせます。

ふやし方

 5~6月ごろに株分けでふやします。株分けの方法は、鉢から根鉢を抜き、底の部分を1/3程度落としたら、3~4等分に切り分けます。傷んだ葉や、古い葉を根元で切って間引きます。赤玉土小粒5、ピートモス3、日向土か軽石2の配合土を使って元の大きさの鉢に植えつけ、明るい日陰に置いて1ヶ月ほど養生させます。
 また、ランナーの先につく子株を鉢上げしてふやす場合は、根がよく伸びている部分を切って3.5(口径10.5cm)号の鉢に植えつけます。風当たりの弱い明るい日陰に置き、水切れさせないように管理しましょう。1ヶ月ほどで新葉が出てきたら、鉢増しします。新葉が3枚出たら、追肥しましょう。

 

栽培のポイント

長期間株分けをしないと、鉢がいっぱいになり、蒸れやすくなったり生育が著しく悪くなったりするほか、病害虫も発生しやすくなります。最低でも2年に1回は株分けし、株をリフレッシュさせましょう。株分けの方法は、本稿の「ふやし方」の項目を参照してください。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

ネフロレピスの育て方のページです。
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