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栽培管理|パキラの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

パキラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

パキラ写真

 観葉植物の定番中の定番と言える植物です。独特の太い幹からすらっと伸びた枝先に、みずみずしい濃緑色の葉をつける姿は愛らしく、根強い人気があります。  小鉢から大鉢まで、またミニ観葉やハイドロカルチャーにわたる様々なスタイルで出回ります。数本の幹を編んだものや曲がりもの、朴ものと、仕立て方もバラエティーに富んでいるので、飾る場所や好みによって選ぶ楽しみも広がります。独特の幹の下部が膨らむ姿にな

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、本来は日当たりのよい場所を好むので、できるだけ明るい場所に置きます。春から秋の高温期は、戸外に置いて直射日光に当ててやるのもよいでしょう。ただし、外に出す際は、徐々に明るい場所に移動させて、葉焼けを防ぎます。

 最低気温が10℃を下回る前には、室内に取り込みます。

水やり

 春から秋の生育期は、鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷり水を与えます。小さめの鉢に植えていることが多いので、夏は土がよく乾きます。乾燥が続くと葉がしおれるので、しおれる前に水を与えるようにして下さい。

 冬の低温期は生育を休止するので、乾かし気味に管理します。冬に水をやり過ぎて枯らすことが多いので、十分注意しましょう。

 なお、一年を通して、なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 肥料が切れると葉色が薄くなり、生育が鈍ります。5月から10月の生育期に2~3カ月に1回程度、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、規定倍率に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を施します。

冬越し

 最低気温が10℃を下回る前に、室内に取り込みます。低温には比較的強いですが、水を与え過ぎないよう注意し、乾かし気味に管理します。

ふやし方

 実生でふやしますが、一般的にタネは市販されていません。

 さし木でもふやせますが、幹が膨らまないので面白みに欠けるでしょう。なお、斑入り品種は、普通の緑色の葉の品種に、接ぎ木してふやします。

 

栽培のポイント

 室内に置きっぱなしの株は、間伸びし、全体のバランスが悪くなります。このような場合、思い切って切り戻します。切り戻しの適期は5月~6月で、これから生育期に入るころがベストです。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

パキラの育て方のページです。
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