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栽培管理|ギンヨウアカシアの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ギンヨウアカシアの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ギンヨウアカシア写真

 3月ともなれば本格的な春が訪れ、さまざまな樹木が開花し始めます。そのなかでもひときわ目をひくのが、ギンヨウアカシアの澄んだ黄色い花です。  アカシアの仲間は、オーストラリアを中心に、中南アメリカ、アフリカやポリネシアの熱帯から亜熱帯に分布します。今回取り上げるギンヨウアカシアもオーストラリア南西部が原産地ですが、比較的寒さに強いため、関東地方以西で広く栽培されます。  ギンヨウアカシ

管理

水やり

 根づいてしまえば夏の高温で極端に乾燥する時期以外には、特に水やりは必要ありません。夏に水やりするときは、気温の低い朝か夕方にたっぷりと与えます。

肥料

 マメ科の植物は根につく根粒菌により、チッ素を固定するので、必ずしも必要ではありませんが、葉色が悪いときには花後の4~5月に、緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり70g、株の周りの土の上にばらまいて施します。

剪定

 剪定は、花後から7月までに行ないます。夏過ぎには来年開花する花芽ができますので、これ以降の剪定は花が咲かない原因となります。

 若木の場合は枝数が少ないので、ある程度の長さで枝を切り戻し、複数の側枝を出させ、翌年以降は混みすぎた側枝を剪定します。上部の枝は短く、下にいくにしたがって長めに剪定することで美しい樹形となります。

 また、樹高を抑える場合は、幹を好みの高さで切り戻します。

ふやし方

 主にタネでふやします。秋にはサヤが熟すので、タネを取り出し、秋のうちにすぐまくか、乾燥しないようにビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室(5℃程度)で保存して、3~4月にまきます。赤玉土小粒やタネまき用土に1ポットにつき1粒ずつまき、1~2cm程度の厚みで覆土をします。

 なお、採取したタネを80℃のお湯に入れ、そのまま冷えた水に12~48時間浸けてからまくと発芽がよくなります。種類にもよりますが、20~25℃の気温だと1~3週間で発芽し始めます。苗の大きさに応じて植え替えし、秋または春に目的の場所に植えつけます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ギンヨウアカシアの育て方のページです。
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