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栽培管理|バニラ【地植え】の育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

バニラ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

バニラ【地植え】写真

ここでは観賞用のバニラについてご紹介します。アイスクリームなどでおなじみの香辛料、バニラは、メキシコ南部、西インド諸島原産のランの仲間で、甘いバニラの香りの元は、この植物の果実から得られるタネで、世界の熱帯地域で広く栽培されています。※本ページで紹介している農薬は観賞用のバニラを対象としたものです。食用のバニラには使用できませんのでご注意ください。

管理

置き場所

 夏は直射日光を避けますが、そのほかの時期はできるだけ日光がよく当たる場所に置きます。

水やり

 高温多湿を好むので、水ごけを常に湿った状態に保ち、葉水をこまめに与えます。
冬は乾かし気味に管理にしますが、15℃以上保てるようなら、水ごけが常に軽く湿った状態をキープするように管理します。低温になる場合は、植え込み材料や用土を乾かし気味にし、葉水を与える程度とします。
なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 春から秋の生育期間中、2~3カ月ごとに植え込み材料、あるいは用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 寒さに弱いので、できるだけ暖かい場所に置きます。ワーディアンケースなどに入れ、できるだけ高温多湿な環境づくりをします。

 

ふやし方

 6~7月ごろにさし木でふやせます。節々から気根を出すので、気根を水ごけで巻いて、さします。

 

栽培のポイント

みずみずしい葉を楽しむには、高温多湿の管理が必須です。冬越しをいかに上手くできるかが最大のポイントなので、保温に努めましょう。
また、花を咲かせるには、つるを長く伸ばす必要があります。ヘゴ柱は、最近なかなか手に入りにくいので、トレリスなどを添えて絡ませ、つるを長く伸ばすとよいでしょう。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

バニラ【地植え】の育て方のページです。
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