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準備と植え付け|くちなしの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

くちなしを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

くちなし写真

 初夏に涼しげな白い花を咲かせるクチナシは、春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイとともに、香りを楽しむ花木の代表です。やや重めの甘い香りは、夏が近いことを感じさせます。  和名の由来には諸説ありますが、果実が熟しても裂開しない「口無し」からとも言われます。庭木として香りを楽しむだけではなく、果実は、染料やきんとんなどの食品の着色料としても使われます。  クチナシの仲間には約250種があり

植えつけ方

植えつけ

 日陰でも育ちますが、花を咲かせるためには日当たりがよい場所に植えることが必要です。腐植質に富んだ、極端に乾燥しない土壌であれば、土質は選びません。寒さに弱いので、冬に寒風の当たるような場所は避けるようにします。

 大型の品種でも樹高は1~2mほどにしかならないので、狭い場所でも栽培することができます。

 植えつけは4~6月、または9月に行ないます。根鉢の2~3倍の大きさ、深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を150g/m²を、堀り上げた土に混ぜて植えつけます。さらに、中性またはアルカリ性の土壌では、葉が黄化しやすので、酸度未調整のピートモスを加えましょう。根を切らないように注意しながら根鉢を1/3ほどくずして、植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、根と植え土をなじませ、ぐらつかないように支柱で固定します。

 鉢植えは、赤玉土(細粒)に腐葉土を3:1の割合で混合した用土に、元肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓにつき5gを混ぜて植えつけます。植え替えは2~3年に1回が目安です。植えつけ時期は、庭植えに準じます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

くちなしの育て方のページです。
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