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栽培管理|くちなしの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

くちなしの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

くちなし写真

初夏に涼しげな白い花を咲かせるクチナシは、春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイとともに、香りを楽しむ花木の代表です。やや重めの甘い香りは、夏が近いことを感じさせます。 和名の由来には諸説ありますが、果実が熟しても裂開しない「口無し」からとも言われます。庭木として香りを楽しむだけではなく、果実は、染料やきんとんなどの食品の着色料としても使われます。

管理

水やり

 庭植えでは、根づいてしまえば、夏の高温期で極端に乾燥する時期以外に、水やりは特に必要ありません。

 鉢植えでは、夏は朝と夕方、春と秋は1日から2日に1回程度、冬は乾燥したら水やりします。

置き場所

 暖地では、鉢植えは通年屋外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は、十分に日が当たる場所に置きます。

 寒冷地では、冬は凍らない室内に取り込みます。暖地でも乾燥した寒風が当たらない場所に移動させましょう。

肥料

 成長が始まる前の3月と、開花する6月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を150g/m²を株のまわりの土の上にばらまいて施します。

 夏以降に肥料を施すと、いつまでも枝が成長を続けてしまい、花芽ができにくくなります。また、枝が硬化せず、寒さで枯れてしまうこともあるので、注意が必要です。

剪定

 成長するに従い、自然に樹形が整うので、基本的に剪定の必要はありません。徒長枝が出た場合は、枝の基部から切り除きます。クチナシは、盛夏を挟んで、7月と9月の2回花芽を分化し、翌年の6月に開花します。そのため、樹形を整えるための剪定は、開花後のなるべく早い時期に行ないます。時期が遅れると、7月にできた花芽を切ることになり、枝の成長も遅れるため、9月の花芽もできにくくなります。

ふやし方

 さし木で簡単にふやすことができます。その年に出て、固くなった枝を5月から7月に10~15㎝の長さで切り取り、先端から2~3枚の残します。次に下部の葉を取り除き、30~60分程度水揚げをして、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶした後に、赤玉土や鹿沼土、またさし木用土にさします。水をたっぷり与え、ビニール袋などで鉢ごと包んで日陰に置きます。9月には発根しますので、鉢上げします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

くちなしの育て方のページです。
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