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栽培管理|こでまりの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

こでまりの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

こでまり写真

 コデマリの属するバラ科シモツケ属は、シモツケやユキヤナギなど小型で観賞価値の高い花木が含まれる重要なグループです。北半球の温帯に100種ほどが分布します。  コデマリは、古くに中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきたなじみの深い、春を代表する花木です。和名の小手毬(こでまり)は、花の集まり(花序)を小型の手まりに見立てたものですが、江戸時代には「鈴掛(すずかけ)」と優雅な名で

管理

水やり

 特に必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。

肥料

 1~2月に寒肥、5~6月上旬に花後のお礼肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

剪定

 秋、翌春に咲く花芽をつくるので、花後なるべく早い時期に剪定します。枝が多数出て風通しが悪くなると病害虫が発生しやすくなり、また細い枝には花がつきにくくなるので、枯れ枝や細い枝も基部から切り除きます。

 株を大きくしたい場合は、花後に軽く全体を刈り込みます。枯れ枝があれば、地際から切り取っておきましょう。

 株をコンパクトにまとめたい場合と、数年に1回株を更新する際は、開花後に地際から20~30cmの高さで切り詰めます。すぐに新芽が出て、翌年には開花します。

ふやし方

 植えつけ適期に株を掘り上げ、剣型スコップやはさみをつかって、枝を4~5本ずつつけて根を切って株分けします。大きくなりすぎた株を更新するときに行なうとよいでしょう。

 さし木でもふやすことができます。落葉している3月に、前の年に伸びた枝を長さ10cmほどで切り取り、1時間ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土の小粒やさし木用土にさします。たっぷりと水やりして、日陰の風の当たらない場所で乾かさないように管理すれば、4~5月に新芽が出て、発根します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

こでまりの育て方のページです。
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