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準備と植え付け|さつきの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

さつきを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

さつき写真

「サツキとツツジはどう違うのか」という質問がよくあります。  ツツジは、特定の植物を指す言葉ではなく、サツキやヤマツツジ、レンゲツツジなど、シャクナゲよりも葉が薄くて、枝が細い落葉または常緑のツツジ属の総称として用いられます。「サツキ」はツツジの中のサツキの野生種、またはその園芸品種を指します。  しかし、なぜ同じツツジの仲間に2つの名前が用いられてきたのでしょうか。それには理由があります。

植えつけ方

植えつけ

 庭に植える場合は、少なくとも午前中は日が当たる場所で、腐植質に富んだ、水はけのよい土壌が適しています。日陰では枝ばかりが伸びて、花つきが悪くなります。
 植えつける場所に、根鉢の直径の3倍ほどの大きさの穴を掘り、よく耕します。耕した土と等量の酸度未調整ピートモスを穴に入れ、底土とよく混ぜて、地面より5~10cm 高い小山状にします。鉢から抜いた根株の土を1/2ほど落として、根をほぐし,株を小山の中心に深植えしないように植えつけます。株元とその周辺をバーク堆肥や腐葉土などでマルチングをすると、乾燥や地温の上昇を防ぐことができます。倒れてしまうようなら支柱を立て、根のすき間に用土が入るようにたっぷりと水やりをします。作業適期は、暑くなる前に根が張るように花後の剪定時に一緒に行なうか、9月下旬〜10月、または3〜4月です。
 鉢植えは、開花時は室内でも観賞できますが、基本的に通年戸外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は十分に日が当たる場所に置きます。冬は、乾燥した寒風が当たらないような場所に移動させます。
 販売されている鉢植えのサツキは、きわめて水はけのよい鹿沼土を主体とした用土で植えられているので、夏の高温乾燥時に水切れを起こして枯れてしまうことがあります。家庭での栽培に適した、赤玉土細粒5、鹿沼土細粒3、酸度未調整ピートモス2を混合した用土など、水もちのよいもので植え替えるとよいでしょう。適期は庭植えに準じます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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