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準備と植え付け|ビカクシダの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

ビカクシダを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

ビカクシダ写真

 ビカクシダは、世界の熱帯に18種が知られる着生シダで、漢字では「麋角羊歯」と書きます。これは、この植物の葉がシカの角に似ていることからつけられた名前で、「麋」はオオジカ(大鹿)を意味します。英名でも「stag horn fern(=雄鹿の角のシダ)」とされています。  和名の「ビカクシダ」は、ビフルカツム(Platycerium bifurcatum)に当てられた和名ですがこの属の総称とし

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 鉢植えのものや板につけた状態のものが入手できます。着生種なので普通はヘゴ板や、焼き杉板などにつけて栽培します。胞子葉が上向きに出る種類は鉢植えも可能ですが、板、できればヘゴ板につけてやった方が管理しやすいと思います。

 板につける場合には、まず、よく湿らせて固く絞った水ごけを板の上に適量のせ、その上に外套葉を被せるように置きます。水ごけの量が少なすぎると十分に根が張れなかったり、子株が出た際に干からびてしまったりするので注意します。目安としては、手のひらサイズの株に握りこぶし大の水ごけをつけてやるぐらいでよいでしょう。この時、成長点(胞子葉が出る部分)が板の中心に来るようにします。次に、胞子葉のすぐ下を、シュロ縄などでヘゴ板にややきつめに縛り付つます。その後、胞子葉の上の方をヘゴ板にやや軽めに縛り固定します。最後に、板の上部に穴をあけ、コーティング針金などを通して吊り下げます。このとき、板がまっすぐ吊下がるように予めバランスのよい位置を探ってから穴をあけます。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

ビカクシダの育て方のページです。
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