植物栽培ナビさんざしの育て方

監修  園芸研究家 倉重祐二
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基本情報

基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

セイヨウサンザシ
Crataegus laevigata
 ヨーロッパ原産。花は小輪一重で、白色。果実は赤だが、サンザシ(C. cuneata)に比べて果実は小さく、成長も遅い。

アカバナヤエサンザシ
Crataegus laevigata ‘Paul’s Scarlet’
セイヨウサンザシの園芸品種で、八重の赤い花を数多く咲かせる。結実しない。

セイヨウサンザシ‘クリムゾン・クラウド’
Crataegus laevigata ‘Crimson Cloud’
濃紅赤色で中心がクリーム色のかわいらしい花を多数咲かせる。葉の濃い緑と花との対比が鮮やか。株は横に広がり、生育旺盛で育てやすい。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

植えつけ方

植えつけ

 庭植えでは、西日の当たらない日なたで、水はけがよく、夏に極端に乾かない場所に植えつけます。比較的成長が遅いので、鉢植えでも栽培できます。通年戸外に置き、真夏には半日陰、それ以外の時期には日なたで育てます。
植えつけ、植え替えは、成長停止期期の10〜11月、または厳冬期を除いた落葉期の2月下旬〜3月に行ないます。
植えつけは、根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土の量の1/3ほどの腐葉土や完熟堆肥などを混合して植えつけます。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱を立てます。
鉢植えの場合は、赤玉土小粒、鹿沼土、腐葉土を1:1:1の混合土など、水はけと水もちのよいものを使います。根鉢を1/3ほどくずして、新しい用土を使い、一回り大きな鉢に植え替えます。適期は庭植えに準じます。

 

栽培管理

管理

水やり

 庭植えでは、特に必要ありませんが、極端に乾きすぎる夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。鉢植えでは、春と秋は乾いたら水を与え、夏は水を切らさないようにし、冬は控えめに与えます。

肥料

 庭植え、鉢植えともに、芽出し肥として2〜3月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1㎡当たり150gか、固形の油かすを適量施します。

剪定

 比較的ゆっくりと成長するので、基本的に剪定は不要です。ただし、樹形を整える場合は、開花が終わったらなるべく早く、6月中に剪定しましょう。その後に枝が伸びて、枝の途中にできる短い枝の先に花芽がつくので、秋以降に剪定する場合は、枝先を軽く切る程度にし、花の咲かない徒長枝や枯れ枝、重なった枝は切り除きます。

ふやし方

 販売されてる苗はカリン(Chaenomeles sinensis)やサンザシを台木にした接ぎ木苗ですが、台木を用意することが難しく、また、さし木も発根しにくいため、家庭ではタネでふやします。園芸品種では親と同じ花は咲きませんが、自分だけの花をつくる楽しみがあります。なお、八重咲きの品種は結実しません。
タネまきは、10〜11月に熟した果実を採取し、水で洗って果肉を完全に取り除き、タネだけにします。タネは乾かすると発芽能力がなくなるので、5号(直径15cm)の平鉢に入れた赤玉土小粒などにすぐまいて、1cmほどの厚みで土をかぶせます。戸外に置き、乾かさないように管理すれば春に発芽します。なお、鉢は縁まで土に埋めておくと、乾きすぎを防ぐことができます。

 

監修  園芸研究家 倉重祐二
園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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