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準備と植え付け|しゃくなげの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

しゃくなげを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

しゃくなげ写真

 シャクナゲは、ヤマツツジやレンゲツツジなどとともにツツジ(ロードデンドロン)属に分類され、ネパール、ブータンを中心にアジア、ヨーロッパ、北米に約300種が分布します。一般にシャクナゲとして扱われるものには、エゾムラサキツツジやヒカゲツツジなど、葉の裏などに*鱗片(鱗状毛)がある有鱗片シャクナゲも含まれます。  19世紀、プラントハンターによって、主に中国原産のシャクナゲが、ヨーロッパに導入

植えつけ方

植えつけ

 シャクナゲを枯らしてしまうのは、夏の水不足が原因のことが多いようです。これは、市販されているシャクナゲには、極めて水はけがよい用土が使われているためです。開花後に植え替えて、用土を一般家庭での栽培に適したものに取り替えましょう。

 まず、根鉢を1/3ほど崩し、赤玉土小粒、鹿沼土、ピートモス、バミキュライトを4:2:3:1で混合したものか、山野草用土と赤玉土を等量で混合したもので植え替えます。適期は、開花後のなるべく早い時期で、新芽が伸び出す前の5~6月です。

 庭への植えつけは、水はけがよく、腐植質に富んだ場所を選びます。西日が当たらない半日陰の場所が適します。鹿沼土や軽石などの用土に植えられている場合は、根鉢を半分以上崩して、植えつける用土に根が十分なじむようにします。そのまま植えつけると、根が外側に伸びていきません。シャクナゲの根は酸素を好み、地表近くにたくさんの細い根を張るので、根の上部が見えるぐらい浅く植えつけて、根元を腐葉土などで覆っておくとよいでしょう。植えつけ後、株がぐらつく場合は支柱を立てて誘引します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

しゃくなげの育て方のページです。
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