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栽培管理|フィロデンドロン・セロウムの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

フィロデンドロン・セロウムの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

フィロデンドロン・セロウム写真

フィロデンドロンには、つる状になるものとならないものがありますが、セロウムは、つるにならないタイプの代表種です。サトイモ科の常緑多年草で、深く切れ込んだ大きな葉と、樹木のように立ち上がる幹が特徴的です。立ち上がった幹には落葉した葉柄の跡が残り、そこから太い気根をのばして、エキゾチックな雰囲気を醸します。 原産地はブラジルで、葉の形からヒトデカズラの和名があります。

管理

置き場所

 1年中室内に置くこともできますが、本来は日照を好むので、できるだけ明るい場所に置きましょう。半日陰にも耐えますが、なるべく日光によく当てて育てるのがポイントです。弱光のもとに長期間置くと、葉柄が長く軟弱に育ち、葉がだらしなく広がります。よく日に当てて、しっかりと引き締まった株に育てましょう。

 なお、室内に置いていた株を戸外に出すときは、徐々に明るい場所に移動して、葉焼けしないように注意します。

水やり

 春から秋の生育期には、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。戸外での水やりは、株全体に水がかかるようしましょう。室内で楽しむ場合でも、ときどき浴室などでシャワーをしてやると、葉の表面に積もったホコリなどを洗い流すと同時に、「ハダニ」予防にもなります。葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、用土1ℓ当たり5gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり替わりに施します。

冬越し

 耐寒性があり、凍らない程度の管理で十分に冬越しできますが、株を傷めないためには、最低気温が5℃を下回る前に室内に取り込み、明るい窓辺に置いて楽しみましょう。低温のもとでは生育休止するので、鉢土を乾かし気味に管理します。

ふやし方

 5月~7月頃、さし木で増やします。

 

栽培のポイント

 寒さに強く、成株なら関東地方以西の暖地では、庭植えで十分に冬越しします。春に庭へ植えつけて、寒さが来る前に十分生育させておくとよいでしょう。霜に当たると傷みますが、春になれば再びきれいな新芽がのびて回復します。庭植えから1~ 2年目のまだ株が小さいうちは、寒冷紗などをかけて霜除けをすればより安心です。

 また、数年間栽培していると、のびた気根だけが目立つようになります。仕立て直す場合は、頂部から約30cmぐらいの位置で気根をつけてカットしたものを、再度植えつけて仕立て直します。このとき、つけた気根をバランスよく土に収めて植え込みましょう。植えつけすぐのときは支柱を添えて、葉と茎を固定しておくのがポイントです。気根が根づき、新芽がのびたら支柱を外します。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

フィロデンドロン・セロウムの育て方のページです。
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