植物栽培ナビフェニックスの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

カナリーヤシ
Phoenix canariensis
カナリー諸島原産。耐寒性があり、日本の暖地でも庭木として使われる。交雑種が多く、原産地以外では純粋な系統は少ないとされる。

ナツメヤシ
P. dactylifera
インドから北アフリカ原産。デーツと呼ばれる実を食用にする。カナリーヤシと同等の耐寒性がある。

シンノウヤシ
P. roebelenii
小形で耐寒性がやや弱いため、室内観葉植物として利用される。日本には大正時代初期に導入されたとされる。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 水はけのよい用土に、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけましょう。根鉢がいっぱいになり、鉢底の穴に根が詰まってくると水はけが極端に悪くなります。鉢土の表面に根がいっぱいに見えてきたらそろそろ限界なので、植え替えます。5月中旬〜7月中旬が植え替えの適期です。 
 大きくしたい場合は毎年植え替えます。すでに大鉢で、これ以上大きくしたくない場合でも、3年に1回ぐらいは植え替えましょう。鉢を横に倒し、鉢縁を木片などで軽く叩いて、根鉢が鉢から外れたら、幹を上下にゆすって抜き取ります。取り出した根鉢の底部から少しずつ棒などで突いて、土の1/3ほどを落としたら、ハサミで繊維質の根を切り取りましょう。鉢底石を入れた鉢に、赤玉土中粒3、腐葉土1、川砂1の混合土で植えつけます。
 また、冬の間に枯れた下葉は、つけ根から切り取りましょう。

 

栽培管理

管理

置き場所

 一年中室内に置いても楽しめますが、本来は日光を好むので、できるだけ明るい場所に置くようにします。春から秋の高温期は、戸外で日光に当ててもよいですが、急に強光線に当てると葉焼けを起こすので、室内から搬出する際は、徐々に明るい場所に移動させて慣らしてやるとよいでしょう。

水やり

 極端な乾かし過ぎを嫌うので、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えます。特に夏は乾きやすいので注意します。葉水もまめに与えるようにするとよく育ちます。冬は、生育を休止するので、乾かし気味に管理します。
なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

5月から10月の生育期間中、2カ月に1回程度、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 無霜地帯では庭植えでも冬越しする程度の耐寒性はあるので、室内管理をすれば問題なく冬越しできます。軽い霜程度であれば、枯れることはありませんが、葉が傷むので直接霜に当てないように注意して下さい。

ふやし方

 実生でふやします。暖かい時期にタネをまけば、2カ月前後で発芽します。

 

栽培のポイント

意外と水分を好むので、高温期の水切れに注意し、特に夏はこまめに葉水を与えます。日当たりが悪い環境では株が軟弱に育つので、できるだけ直射日光に当てて育てましょう。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

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