植物栽培ナビモンステラの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

 

 モンステラ

 Monstera deliciosa

 モンステラの代表種、デリキオサは、ホウライショウの和名があります。大形のつる性となり、茎はやや木質化します。その茎の節々からは太い気根を伸ばし他の植物によじ登って生育します。

 

 ヒメモンステラ

 M. deliciosa var. borsigiana

 代表種、デリシオサの変種で、デリシオサと比べ茎は細く、葉も小形です。

 

 マドカズラ

 M. friedrichsthalii

 デリシオサと比べ、ずっと小形の種類で、葉長は通常20~30cm。先端がとがった長卵形の葉は薄くてやわらかです。また、葉縁に切れ込みは入りませんが、細長い穴が不規則にあきます。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 生育期に入る5月~6月ごろが植え付け最適期です。水はけと保水力のある肥沃な用土を使い、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけます。

 つる性なので、ヘゴ柱などにつけて伸ばすか、適宜切り戻し剪定を行ない、背丈を低く抑えます。

 

栽培管理

管理

置き場所

 室内の窓辺など、明るい場所に置きます。斑入り品種は直射光線に当たると葉焼けを起こすので、やや日陰に置くようにします。

水やり

 春から秋の暖かい時期は、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。

 空気が停滞したり、乾燥が続いたりすると「ハダニ」が発生しやすくなるので、こまめに葉水を与えましょう。なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」を散布します。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。あるいは2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を施します。

冬越し

 水やりを控え、鉢土を乾かし気味に管理すれば、比較的寒さによく耐えます。リビングルームなどに置く場合は、こまめに葉水を与え、空中湿度を高めてやりましょう。戸外から取り込まない場合は、霜に当てないように注意しましょう。

ふやし方

6月から7月ごろ、さし芽か根伏せでふやします。
さし芽は2~3節ごとに切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさしましょう。活着するまではビニール袋などをかぶせて湿度を保つとよいでしょう。直射日光の当たらない明るい日陰に置いて発根を待ちます。
根伏せは、まず市販の川砂を平鉢に入れて表面を水ゴケで覆ったものを用意し、2~3節ほどで切った茎を置きます。節から新芽が出てきたら、ひと芽ずつ切り離し、鉢上げします。


 

 

栽培のポイント

 高温多湿の条件下で良く育ちます。本来大きく育つ植物の幼葉を観賞する植物のため、必要以上に大きくし過ぎると手におえなくなります。そのため、生育期にどんどん肥料を与えて新しい葉を出させるよりも、古い葉を大切に観賞するようにします。伸び過ぎた場合は適宜剪定し、サイズを抑えるようにします。節々から太くて長い気根を出しますが、邪魔なようであれば切っても問題ありません。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

害虫・病気対策

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モンステラで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

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使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
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