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栽培管理|モンステラの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

モンステラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

モンステラ写真

 サトイモ科に属する多年草で、観葉植物の王様と言ってもよいほど人気の高い植物です。大きな葉は、切れ込んだり穴があいたりと、いかにもエキゾチックで、熱帯のジャングルを思わせます。  葉に白や乳白色、黄色の斑が入る品種があり、観賞価値が高く珍重されています。  代表種のモンステラ・デリキオサのほか、変種のヒメモンステラも流通します。また、ヒメモンステラという名前で別属のラフィドフォラ・テト

管理

置き場所

 室内の窓辺など、明るい場所に置きます。斑入り品種は直射光線に当たると葉焼けを起こすので、やや日陰に置くようにします。

水やり

 春から秋の暖かい時期は、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。

 空気が停滞したり、乾燥が続いたりすると「ハダニ」が発生しやすくなるので、こまめに葉水を与えましょう。なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」を散布します。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 春から秋の生育期の間は、2~3カ月に1回程度、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。あるいは2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を施します。

冬越し

 水やりを控え、鉢土を乾かし気味に管理すれば、比較的寒さによく耐えます。リビングルームなどに置く場合は、こまめに葉水を与え、空中湿度を高めてやりましょう。戸外から取り込まない場合は、霜に当てないように注意しましょう。

ふやし方

6月から7月ごろ、さし芽か根伏せでふやします。
さし芽は2~3節ごとに切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさしましょう。活着するまではビニール袋などをかぶせて湿度を保つとよいでしょう。直射日光の当たらない明るい日陰に置いて発根を待ちます。
根伏せは、まず市販の川砂を平鉢に入れて表面を水ゴケで覆ったものを用意し、2~3節ほどで切った茎を置きます。節から新芽が出てきたら、ひと芽ずつ切り離し、鉢上げします。


 

 

栽培のポイント

 高温多湿の条件下で良く育ちます。本来大きく育つ植物の幼葉を観賞する植物のため、必要以上に大きくし過ぎると手におえなくなります。そのため、生育期にどんどん肥料を与えて新しい葉を出させるよりも、古い葉を大切に観賞するようにします。伸び過ぎた場合は適宜剪定し、サイズを抑えるようにします。節々から太くて長い気根を出しますが、邪魔なようであれば切っても問題ありません。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

モンステラの育て方のページです。
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