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栽培管理|ユッカの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

ユッカの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ユッカ写真

北アメリカから中南アメリカに約60種があるユッカは、ほとんどが乾燥地に自生しています。耐寒性が強いアツバキミガヨラン(Yucca gloriosa)や、キミガヨラン(Y. recurvifolia)、イトラン(Y. filamentosa)などが、公園や庭園樹として利用されます。また、最近では細長いシルバーリーフを球状に広げるロストラタ(Y. rostrata)が導入され、人気を呼んでいます。

管理

置き場所

 耐陰性はありますが、本来は強光線下で育つ植物なので、できるだけ直射日光の当たる場所に置きます。春から秋の高温期は、屋外に置いても問題ありません。

水やり

 乾燥した環境を好むので、1年を通じて乾かし気味に管理します。特に冬は、水やりを控えめにすることで、耐寒性が増します。
葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

春と秋の暖かい時期に各1回ずつ、用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を、土の表面にばらまく程度とします。

冬越し

 ユッカのなかでは寒さに弱いとはいえ、観葉植物としては、かなり寒さに強い部類です。水やりを控えて、直接霜に当てなければ、まったく問題ありません。

ふやし方

 さし木や取り木でふやせます。5~8月の適期に行なえば、容易に発根するので、さし木の方が手軽でおすすめです。
 さし木の穂木には、のびた側枝を利用します。切り取った側枝を10~20cmほどで切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、さし木用土、あるいは赤玉土小粒と日向土を1:1で混合した用土を入れた5号(口径15cm)平鉢にさします。3〜5週間ほどで発根するので、3号(口径9cm)のポリポットに観葉植物用土を入れて植え替えます。

 

栽培のポイント

日当たりが悪い室内では間伸びして軟弱に育ち、病害虫が発生しやすくなります。できるだけ直射日光に当てて、健全な株作りに努めます。
 大きく育ち過ぎた株は5〜8月に、側枝を3〜5cmほど残して切り取ります。明るい日陰で乾かし気味に管理すれば、1〜2カ月後には新芽が出てきます。
 切り戻した枝は、さし木の穂木に利用できます。葉の部分も10~20cmほどに切りそろえ、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさすと、2〜3カ月で発根します。なお、さし木の詳しい方法は、本稿「ふやし方」を参照してください。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

ユッカの育て方のページです。
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