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栽培管理|ノアサガオの育て方

監修:広島市植物公園 島田有紀子

ノアサガオの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ノアサガオ写真

 亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近でおう盛に繁茂しているのを見かけます。1年草のアサガオと比べると格段に丈夫で、10数mもつるを伸ばします。開花期間もより長く、6月中下旬から霜が降りる11月頃まで咲き続けます。花数が最も多く、美しくなるのは、10月上旬頃です。  関東以西では、冬に枯れた地上部を切って、マルチングか盛り土をしておけば、戸外で冬越しできます。  花は

管理

置き場所

 日当たりのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉が萎れることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。なお、短日植物であるため、夜間に照明が当たると花が咲きません。設置場所に注意してください。

水やり

 梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかり水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても、朝夕の水やりが必要です。水やりは、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて行います。

肥料

 元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜておきます。定植2ヵ月後から2ヵ月ごとに、同じく粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g根元にばらまいて、肥料切れさせないようにします。真夏には毎日水やりを行うようになるので、液体肥料では微量要素が流亡しやすくなります。「マイガーデン植物全般用」のような、ばらまく粒状肥料がおすすめです。肥料が切れると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。

 

管理のポイント

 つるは元気に上へ上へと伸びていき、あっという間に2階まで上ってしまいます。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、横方向にもこまめに誘引することが大切です。

 巻きつきながら上に伸びる緑色のつるとは別に、巻きつかずに垂れ下がる茶色いつるがあります。このつるは、だらんと垂れ下がり、地表に達すると茎の節から根を下ろし、地面を這い出します。空中だけでなく地面も緑に覆われて美しく見えますが、油断すると雑草化するほど繁茂してしまいます。不要なときは早い段階で茶色のつるを切り取りましょう。

 また、カーテンの内側は、黄色くなった枯れ葉が目立ちますので、適宜取り除きましょう。

 

ふやし方

 5~6月と8月下旬~9月に、つるを切ってさし木することができます。地面を這い、発根した茶色いつるを掘り取って、鉢上げしてもよいでしょう。いずれも1~2節つけたつるを切り、さし木用土にさすか、あるいは茎伏せしても、2週間ほどで容易に発根し、ふやすことができます。

 さし穂の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてさすと、発根が促されます。

 さし木時は、節を土の中に埋めず、さし穂の葉が大きい場合は、1/2ぐらいにカットすると、水分の蒸散を抑制させることができます。

監修 広島市植物公園 島田有紀子

広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

ノアサガオの育て方のページです。
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