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準備と植え付け|フウセンカズラの育て方
監修:広島市植物公園 島田有紀子
フウセンカズラを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。
北アメリカ南部原産のつる性の1年草で、巻きひげを持ち、フェンスなどに絡みつきながら、よく繁茂します。夏に緑がかった白色の小花を咲かせ、その後、紙風船のように膨らんだ袋状の果実をつけます。 果実が茶色く熟すと、黒地に白いハート模様の入った丸いタネが3粒得られます。ふわふわとした果実もタネの表情も、愛嬌があります。 暑さと強い日ざしに強く、日よけを目的としたカーテンや垣根のほか、アー
準備
育て方
タネまきと植えつけ
ヤエザクラが散る頃、タネを直まきするかポリポットにまいて育てます。発芽適温は20~25℃で、早まきは禁物です。ポリポットで育苗したときは、本葉が4~6枚出た頃に定植します。
購入したり育苗した苗は、20~30cm間隔で地植えするか、または標準プランター、あるいは8~10号鉢に2株を植えつけます。植えつけ2週間ほど前に、苦土石灰1m²当たり100gを混ぜ込んでおき、植えつけ時に腐葉土を1m²当たり2kg、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜ込んでおきます。プランターなどには、市販の草花培養土を利用するとよいでしょう。肥料入りの培養土でない場合は、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を、用土1ℓ当たり5g混ぜ込んでから、苗を植えつけます。
仕立て方
カーテン例
本葉が5~7枚ほど展開したときに摘心を行い、竹ざおや市販の支柱と、つるもの用ネットを準備します。生長が早く、つるは2~4mに伸びるので、家屋の1階やマンションの窓の日よけにするとよいでしょう。ネットの両端には、丈夫な支柱や金属パイプを通し、しっかり固定しておきます。ネットを使わず、支柱だけで格子をつくることもできますが、巻きひげ自体が短いので、太い支柱には巻きつくことができません。
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。
フウセンカズラの育て方のページです。
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