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栽培管理|ヘチマ【地植え】の育て方

監修:広島市植物公園 島田有紀子

ヘチマ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ヘチマ【地植え】写真

 熱帯アジア原産のウリ科のつる性1年草です。小学校で、ヘチマ水やヘチマタワシを作った人も多いはずです。また、沖縄では、ヘチマのことを「ナーベラー」と呼び、20cmくらいの若い果実を炒め物などにして食します。ごつごつしたタワシのイメージからは想像できないかもしれませんが、繊維の少ない品種が食用に生産されており、柔らかい食感が好まれて、ゴーヤーと並ぶ沖縄の代表的な夏野菜とされています。  暑さと

管理

置き場所

 日当たりと風通しのよい場所で育てます。葉が大きいので水分の蒸散が激しく、真夏に強い西日が当たると葉がしおれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。なお、ヘチマは連作障害を起こしやすいので、前年にウリ科植物を植えた土には植えないことが大切です。

水やり

 表土が乾いたらたっぷりと水やりします。ただし、過湿には注意します。

肥料

 植えつけ時に元肥として、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜておきます。植えつけから2週間後から8月中旬までは月1回、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、

 

管理のポイント

 カーテン仕立てでは、定植時に摘心し、子づる(わき芽)を発生させ、ネットに絡ませていきます。やがて子づるから孫づるが自然に伸びてきますが、葉が込み合うようであれば取り除きます。

 棚作りでは、早く親つる(主茎)を棚上に届かせるために、親づるが棚上に届くまでは、各節から発生する子づる(わき芽)をかき取ります。親づるが棚上に届いたら、芽先を摘心し、子づるを2~3本伸ばしましょう。はじめは子づるがまんべんなく棚上に広がっていくように誘引するのがコツです。子づるがある程度広がったあとは、放任で構いません。

 なお、ヘチマは食用、タワシ、化粧水にと、さまざまな利用法がありますが、それぞれ目的によって収穫時期が異なります。食用にするには、繊維が硬くならない若い果実のうちに収穫します。着果してから10~14日が目安です。タワシには9月上旬、果実が黄ばみ、つるが茶色く変わってきた頃が収穫適期です。化粧水を取るときは、9月15日~20日がよいでしょう。

 

ふやし方

 茶色くなった果実を収穫した後、黒くてつやのあるタネを採取して乾燥保存し、来年用に供します。

監修 広島市植物公園 島田有紀子

広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

ヘチマ【地植え】の育て方のページです。
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