植物栽培ナビシカクマメ【地植え】の育て方

監修  広島市植物公園 島田有紀子
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

育て方

タネまき

 タネまき適期は5月中旬です。タネは、植え場所に直まきするか、あるいはポリポットなどに2粒ずつまいて育苗します。10日前後で発芽し、生育のよい芽を残して間引き、本葉が4枚程度開いたころに植えつけます。

 

仕立て方

カーテン例

 植えつけ時に、目の大きさ10cm角ぐらいのつるもの用ネットと支柱を準備します。つるは約2~3mのびるので、2階建ての家であれば2階のベランダまで伸ばしてみましょう。

アーチ例

 アーチ支柱と、まっすぐな支柱を垂直に渡して、しっかり固定します。アーチ支柱同士の頂上部も、まっすぐな支柱でつないで、ぐらつかないようにします。さらに、つるもの用ネットを張っておくと安心です。

 つるは上へ上へとのびていきますが、下るのは苦手です。必ずアーチ支柱の両側に苗を植えつけます。

 

植えつけ方

植えつけ

 生育が旺盛のため、庭植えが望ましいですが、できない場合は土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。

 植えつけ2週間ほど前に、1m²当たり苦土石灰150gを混ぜ込んでおき、植えつけ時に完熟牛ふん堆肥を1m²当たり2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり50g加えて耕します。

 プランターには、市販の野菜用培養土1ℓ当たり、「マイガーデンベジフル」を2g混ぜたものを利用してもよいでしょう。

 株間は40~60cm、プランターであれば1株を目安にします。

 5月に植えつければ、7月には2mを越えるカーテンができ、薄紫色の花が咲いて、8~10月ごろまで果実(サヤ)を収穫できます。

 

栽培管理

管理

管理

置き場所

 日当たりと風通しのよい場所で育てます。なお、連作障害を起こしやすいので、前年にマメ科植物を植えた土には、植えないようにしましょう。

水やり

 土の表面が乾き始めたらたっぷりと水やりします。

肥料

 一般にマメ科植物は、肥料分が多いと「つるボケ」を起こし、実つきが悪くなりますが、シカクマメはほかのマメ科植物よりも、やや肥料を好みます。植えつけ6~7週間後から、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を、1m²当たり30g、2週間に1回施し、土寄せします。

 プランターでは、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」 の1000倍液を、1週間に1回水やり代わりに施します。

 

管理のポイント

 プランター栽培や、つるを広げる場所が狭い場合は、茂りすぎないよう、親づると株元から発生する子づるを数本残して仕立て、さらにほかのわき芽のつるも摘み取るとよいでしょう。

 成長が早いので、こまめにつるの整理をしてください。放任すると、わき芽のつるがどんどん絡まりあって茂り、強風時は支柱ごと倒れることがあるので、注意します。

 また、旺盛に生育して目標の高さを越えてしまうことがあります。そうなったらばっさり刈り込みましょう。

 収穫の目安は、サヤの長さが10~15cmぐらいのときです。このころの成長はとても旺盛で、あっという間にさやが巨大化してしまうので、採り遅れないようにしましょう。もし取り遅れたら、完熟させて煮豆にしたり、採種用に使うとよいでしょう。

 

ふやし方

 タネでふやすことができます。

 

監修  広島市植物公園 島田有紀子
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

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