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栽培管理|ヘビウリの育て方

監修:広島市植物公園 島田有紀子

ヘビウリの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ヘビウリ写真

 ヘビ好きの人にはたまらない、ヘビ嫌いにはもっとたまらない、果実がつきます。キュウリをずっと長くしたような、長いものでは1m以上のくねくねとした果実が、棚からぶら下がる様子は、ひと味違った夏の緑陰です。ヘビが苦手な人は、背筋がゾクッと、いっそう涼しくなれるかもしれません。  ヘビウリは長い果実をつけるので、棚仕立てにして、ぶらんぶらんと垂れ下がる果実を楽しむのがポピュラーですが、地面に這わせ

管理

置き場所

 日当たりと風通しのよい場所で育てます。ウリ科植物は連作障害を起こしやすいので、前年にウリ科植物を植えた土には植えないようにしましょう。

水やり

 土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしますが、過湿には注意します。

肥料

 植えつけ2週間後と、つるが棚上に達したころに、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり30g施し、土寄せします。

 なお、庭植えにすると、ヘビウリの根はどんどん広がってのびていくので、1回目の追肥は、株元から約30cm、2回目は約50cmほど離れた場所に施すとよいでしょう。

 プランターでは、植えつけ2週間後から、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」の1000倍液を、週1回水やり代わりに施します。

 

管理のポイント

 親づる(主茎)が、早く棚上に届くようにするために、それまでは各節から発生する子づる(わき芽)を全てかき取ります。親づるが棚上に届いたら摘心し、子づるを2~3本のばし、まんべんなく棚上に広がっていくように、誘引します。

 花が咲いたら、午前中に人工授粉し、着果を確実なものにします。ヘビウリは1株のなかで雄花と雌花が別々に咲くので、雄花の葯をちぎって、雌花の柱頭に花粉をつけます。

 

ふやし方

 果実がオレンジ色から赤色になり、干からびてきたら収穫し、タネを採取します。タネは乾燥貯蔵し、来年用に供します。

監修 広島市植物公園 島田有紀子

広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

ヘビウリの育て方のページです。
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