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栽培管理|はやとうり【地植え】の育て方

監修:広島市植物公園 島田有紀子

はやとうり【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

はやとうり【地植え】写真

 ハヤトウリは、ウリ科のつる性の多年草です。原産地はメキシコ南部から熱帯アメリカ地域で、日本へは、大正時代に鹿児島へ導入されたのがきっかけで、「薩摩隼人」から「ハヤトウリ」と呼ばれるようになりました。  洋ナシのような形をしている果実には、緑色のものと白色のものがあります。栽培は、タネを植えるのではなく、果実のまま植える点がユニークといえるでしょう。多くのウリ科植物はタネをたくさんつくります

管理

置き場所

 日当たりのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると、葉が萎れることがありますが、夕方に水やりすれば回復します。

水やり

 土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。庭植えの場合、水やりはほとんど不要です。

肥料

 植えつけ2週間後から、庭植えでは粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり30g、月1回、地面にばらまいて施します。

 プランターでは、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」 の1000倍液を、週1回水やり代わりに施します。

 なお、果実が実るのは、秋になってからです。栽培期間が長いため、肥料切れしないようにしっかり追肥しましょう。

 

管理のポイント

 株元から数本の茎が出るので、一番太い茎を1本残して、ほかは摘み取ります。

 また、果実は、親づるよりも子づる、孫づるによくつくので、主茎(親づる)の本葉が6~7枚開いたら摘心し、さらにわき芽(子づる)が1mほどのびたところで摘心して、孫づるをのばします。

 棚仕立てにする場合は、つるは棚上で均一に誘引します。つるは、支柱にひもで留めていきます。

 

ふやし方

 タネ(=果実)でふやすことができます。秋に収穫したら、果実が消耗しないように、新聞紙などに包んで冬の間は冷暗所で保存します。春になったら、タネを果実から取り出さず、果実ごと植えつけます。

 別名「センナリウリ」の通り、1株からたくさんの果実が収穫でき、家庭では1株で十分です。植え過ぎに注意しましょう。

監修 広島市植物公園 島田有紀子

広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

はやとうり【地植え】の育て方のページです。
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