ガーデニング・園芸のことなら住友化学園芸のeグリーンコミュニケーション
栽培管理|ルコウソウの育て方
監修:広島市植物公園 島田有紀子
ルコウソウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
この仲間(ルコウソウ属)には、ルコウソウのほか、マルバルコウ、ハゴロモルコウなどがあります。原産地は熱帯アメリカで、本来は多年草ですが、寒さに弱いため、園芸的に1年草として扱われています。特に流通が多いのはルコウソウで、糸のように細い葉が、まるでレースのカーテンを彷彿させます。花は星型で赤、ピンク、白の花色があり、ミックスして植栽すると華やかになります。 また、マルバルコウは雑草のごとく
管理
置き場所
日当たりのよい場所で育てます。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意してください。
水やり
梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかり水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても、朝夕の水やりが必要です。土の中に十分しみ込むまで、時間をかけて水やりをします。
肥料
元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜておきます。定植後は、10日に1回程度、1000倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」を水やり代わりに施すか、2ヶ月に1回、適量の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を根元にばらまいて施します。多肥にすると花つきが悪くなるので注意しましょう。
管理のポイント
つるは上へ上へと伸びていくので、横方向に誘引したいときは、伸びたつるを一旦少しほどいて、ネットやひもに誘引するようにします。
また、ルコウソウはアサガオと同じ1日花で、咲き終わった花は勝手に落ちます。手が届く範囲の花がらは、花の落ちた跡もこまめに摘み取りましょう。
ふやし方
茶色くなった果実からタネを採取し、冷暗所で乾燥保存し、来年用に供します。また、こぼれダネでもよくふえます。
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。
ルコウソウの育て方のページです。
eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。