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栽培管理|ジューンベリーの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ジューンベリーの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ジューンベリー写真

 ジューンベリーの仲間(ザイフリボク属)の野生種は、北アメリカを中心に日本を含むアジアとヨーロッパに約10種が分布する落葉の低木から高木です。日本には一種、ザイフリボクが自生します。この和名は、花を采配に見立てたものです。近年では、アメリカザイフリボク等の海外産の品種が広く栽培されるようになり、属全体の英名であるジューンベリー(6月になる果実)の名で呼ばれています。

管理

水やり

 植えつけ後は活着すれば、真夏の高温乾燥が続くとき以外には、水やりは必要ありません。

肥料

 寒肥として、12~2月の間に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」150g/m²を株のまわりにばらまいて施します。

置き場所

 大きく育つので、鉢植えでは栽培しません。

剪定

 樹形は自然に整うので、刈り込み剪定は必要ありませんが、徒長枝が出て枝が混みすぎた場合は、落葉期に枝を基部から切り除きます。また、種類によっては、株元から多数の吸枝が出ます。そのままにすると複数の幹からなる株立ちになりますが、不要な場合は、早めに地際から切り除きます。枝の枯れ込みを防ぐために、切り口に殺菌剤「トップジンMペースト」を塗ります。

ふやし方

 さし木でふやすことができます。6月下旬~7月の梅雨時期に、その年に伸びた枝を10cmほどの長さで切り、30~60分ほど水揚げし、葉がふれ合わない程度の間隔で、赤玉土小粒やさし木用土にさします。日陰に置き、乾燥させないように管理すれば、秋には発根しますので、その後、鉢上げします。

 タネまきでふやす場合は、6月に黒熟した果実を収穫し、中にある小さなタネを取り出します。流れないように、果実をざるなどに入れて、流水で果肉を洗い流すとよいでしょう。タネはビニール袋に入れ、乾燥させないように冷蔵庫(3~5℃程度の部屋)で保存して秋から冬にまくか、保存せずにすぐにまきます。どちらの時期にまいても、翌年の春に発芽します。タネをまいて育てた苗床は、用土の水分を保つために、深さの半分ほどを土に埋めてもよいでしょう。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ジューンベリーの育て方のページです。
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