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栽培管理|せんりょうの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

せんりょうの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

せんりょう写真

 花の少ない冬に、美しい果実をつけるセンリョウは、冬の花壇を彩る貴重な存在で、切り枝として利用できる常緑灌木です。センリョウは千両の意味で、マンリョウ(万両)と並び称されるため、同じ仲間と思われがちですが、センリョウはヒトリシズカやフタリシズカと同じセンリョウ科、マンリョウはヤブコウジ科(現在はサクラソウ科に分類することもあります。)の植物です。

管理

水やり

 庭植えでは、植えつけからまもなくは乾いたら水を与え、その後は冬も含めて極端に乾かさないように管理します。夏は、昼間の高温になる時間帯を避けて、朝か夕方に十分に水を与えます。鉢植えは極端に乾かさないように、乾いたら水を与えます。特に夏の高温期には、朝か夕方に十分に水やりをします。

肥料

 鉢植え、庭植えどちらも場合も、肥料はほとんど必要ありません。苗を購入して株を大きくしたい場合は、5〜6月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を、庭植えでは1㎡当たり75g、鉢植えでは用土1ℓ当たり2.5g と、規定量より少なめに施します。特に油かすなど窒素分の多い肥料を施すと、成長を続けるため花が咲きにくくなり、実がつかない原因となります。

剪定

 センリョウは、地下に伸びる茎から地上部に枝を出して大きくなっていきます。3年以上経った古い枝や細い枝は、茶色く変色し、花や実がつきにくくなります。そのため、3月に結実しない古い枝を地際から剪定します。

ふやし方

 さし木、実生、株分けでふやすことができます。
 さし木は3〜4月の新芽が伸びる前に行ないましょう。2〜3節の長さでさし穂を取り、30分ほど水揚げをします。切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてからさし木用土にさし、風の当たらない日陰で乾かさないように管理します。約3ヶ月で発根します。
 実生は、秋から冬に熟した果実を採取し、水洗いして果肉を完全に取り除き、タネだけにします。タネは乾燥させると発芽能力がなくなるので、赤玉土小粒などにすぐまきます。戸外に置き、乾かさないように管理すれば、春に発芽します。
 株分けは「植えつけ」の項を参考に行ないます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

せんりょうの育て方のページです。
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