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栽培管理|ツバキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ツバキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ツバキ写真

 いち早く春を告げるツバキは、最も花の少ない冬に咲く花が愛でられるだけではなく、冬にも落ちることのない葉を持つことから、上代には不老長寿や邪気をはらう力があると信じられていました。安土桃山時代に茶道、華道などの発達とともに観賞に供されるようになり、江戸時代中期には栽培が大流行して、数多くの品種が作出されました。

管理

水やり

 庭植えでは、根づいてしまえば、夏の高温期で極端に乾燥するとき以外には、特に必要ありません。

 鉢植えでは、夏は朝と夕方、春と秋は1日から2日に1回程度、冬は乾燥したら水やりします。

肥料

 鉢植えの場合は、開花後、新梢が伸びる前のお礼肥と9月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5g、鉢土の表面にばらまいて施します。

 庭植えの場合は、1月~2月に寒肥として、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株のまわりの樹冠下の土に軽くまぜて施します。植え替え、植えつけ直後の施肥は、根を傷める原因となるので、1カ月後に施します。

剪定

開花後なるべく早い時期に行ないます。ヤブツバキは夏に花芽をつくり始めるので、夏以降の剪定はせっかくできた蕾を切ってしまうことになります。夏前でも遅い時期に剪定すると、新梢が伸びだす時期が遅れ、充実した枝にならないため、花芽がつきにくくなります。

 成株では日が当たらない株の内側の枝、重なっている枝、枯れ枝や強い徒長枝などを枝抜きし、外周部は好みの樹形になるように剪定します。この時、株元から出るひこばえも切り取るようにします。剪定した太い枝の切り口には、殺菌剤「トップジンMペースト」を塗りましょう。剪定して株内への風通しをよくすることで、病害虫にかかりにくくなる効果もあります。

ふやし方

 生産現場では、主に接ぎ木でふやされますが、一般家庭では台木の準備が難しいため、さし木でふやします。

 春に伸びた枝を6月中旬~8月までの間に5~6cmの長さで切り、1時間ほど水揚げし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてから、赤玉土や鹿沼土の細粒、またはさし木専用用土にさします。十分に水やりし、乾かさないように日陰に置いて管理します。9月の彼岸過ぎから11月まで、所定の倍率のさらに2倍に薄めた液体肥料「花工場原液」を月2回施し、翌年の5~6月に鉢上げします

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ツバキの育て方のページです。
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