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栽培管理|トサミズキ・ヒュウガミズキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

トサミズキ・ヒュウガミズキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

トサミズキ・ヒュウガミズキ写真

マンサクやレンギョウとともに、早春に香りのよいレモンイエローの花を咲かせるトサミズキとヒュウガミズキ。近年、栽培されることが少なくなりましたが、もっと評価されるべき花木でしょう。 ミズキ(水木)の名がつきますが、どちらの種類もマンサク科の落葉潅木で、トサミズキは高知県に自生します。対するヒュウガミズキは日向(宮崎県)には分布せず、近畿地方北部、福井県、岐阜県、石川県などの日本海側に自生します。

管理

水やり 極端に土壌が乾き過ぎないように注意が必要です。夏や冬に乾燥が続くときには、朝か夕方に土に水がしみ込むまで、十分に与えます。
肥料

花後のお礼肥として、開花が終わった5月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定

株立ちで、樹高が高くなることはないので、剪定は、基本的に混みすぎた枝や枯れ枝を株元から切り抜く程度です。枝数が多く、剪定後に旺盛に枝を伸ばすので、切り詰めて樹高を低く保つことは困難です。

剪定は、花後の5〜6月に行ないます。春に咲く花の芽は前年の夏にできるので、遅い時期の剪定は花が咲かない原因となります。夏に枝が伸び過ぎたときには、伸びた部分を10月に剪定します。開花前の春に剪定すると樹液が出て、樹勢が衰えるので、控えましょう。

ふやし方

さし木でふやすことができます。花後に伸びはじめた新梢は、6~7月には充実して硬くなります。この枝を長さ10cmほどで切り取ります。先端の葉2~3枚を残して、1時間ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてから、鹿沼土やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。風が当たらない日陰に置き、さし床を乾かさないように管理すれば、秋には発根します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

トサミズキ・ヒュウガミズキの育て方のページです。
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