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栽培管理|ナツハゼ【地植え】の育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ナツハゼ【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ナツハゼ【地植え】写真

 観賞するだけではなく、生食したり、ジャムなどに加工しても楽しめる落葉灌木のブルーベリーは、近年人気の高い植物です。実は日本にもブルーベリーの仲間(ツツジ科スノキ属)は、19種類も分布しています。コケモモやナツハゼ、クロマメノキなどがそれで、北海道から沖縄までの広い範囲に自生しています。日本の自生種はブルーベリーほど実つきがよくなく、果実も小さい種類が多いのですが、ジャムにして食べることもできます

管理

水やり

 普段、水やりは不要ですが、夏の高温期に土壌の乾きすぎが続くと実つきが悪くなるので、朝か夕方、土に水がしみ込むまで十分に水を与えます。

肥料

 開花が終わり、新梢が伸びる6月、および寒肥として12〜1月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を1㎡当たり150g、あるいは固形の油かすを施します。

剪定

 小苗の場合は、植えつけから1〜2年の間、枝先を15cmほど切り戻して、新しい強い枝を出すようにします。果実をつけるようになった株の樹高を抑える場合は、好みの高さで剪定します。このとき、内側に伸びた枝や枯れ枝を切り除きましょう。適期は落葉期の12〜2月です。夏になると、その年に伸びた枝先に花芽がつくられるので、夏以降に剪定してしまうと、翌春、その枝には花が咲かないので注意します。

ふやし方

 発根率は悪いのですが、さし木でふやすことができます。今年伸びた新梢が堅くなる6月に、本年枝を長さ15cmほどで切り取り、先端の葉2〜3組を残して、残りは摘み取ります。30分間水揚げをして、赤玉土小粒やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。
 タネまきでもふやすことができます。10〜11月に熟した果実を採取し、水で洗って果肉を完全に取り除き、タネだけにします。タネは非常に細かいので、目の細かいざるなどを使って洗い流すとよいでしょう。赤玉土小粒を入れた箱に、細かくしてふるった水ごけや酸度未調整ピートモスなどを敷き、その上にタネをまきます。発芽には光が必要なので、覆土は不要です。乾かさないように管理すれば、春に発芽します。また、タネを秋にまかずに持ち越す場合は、封筒などに入れて、冷蔵庫(5℃程度)に保存しておき、春に同じ要領でまきます。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ナツハゼ【地植え】の育て方のページです。
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