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栽培管理|フジの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

フジの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

フジ写真

 「つるが伸びすぎて始末に困る」「切ったら花が咲かない」。こんな悩みをよく聞くフジですが、適切な管理をすれば、来年もたくさんの花を楽しむことができます。  5月の風に乗って長い花房を揺らし、甘い香りを漂わせるフジの美しい花は、古くから愛されてきました。現在でも花期には、各地のフジの名所に多くの人々が訪れます。

管理

水やり

 庭植えは、基本的に水やりは不要ですが、夏の高温期に土壌が極端に乾燥するような場合は、朝か夕方に十分に水を与えます。

 鉢植えでは、夏は朝か夕方、春と秋は1~2日に1回程度水やりし、冬は乾燥したら水を与えます。

置き場所

 鉢植えは、通年屋外で管理します。夏は半日陰、そのほかの時期は十分に日が当たる場所に置きます。

肥料

 12~2月の落葉期に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当り150g、株の周りの土の上にばらまいて施します。フジはマメ科の植物で、根についた根粒菌がチッ素を固定するので、生育期の施肥は不要です。

剪定

 フジは放置したままだと、つるが伸びすぎて葉が茂り、株の内側まで日が当たらなくなり、花が咲かなくなります。

 剪定は花後、5月下旬~6月下旬までに行ないます。まず、混みすぎたり、重なった不要なつる(A)を基部から剪定します。こうすることで、株の内側まで日が当たるようになり、花芽がつきやすくなります。次に、春に伸びた枝で伸びすぎたもの(B)を適当な長さに切り詰めます。

 フジの花芽は丸みを帯びており、8月には確認できます。花芽は、その年に伸びた短いつるの基部につくので、11月以降、つるの基部につく3~4個の花芽を残して、つるを切り詰めます。

 春から秋まで、ひこばえや幹からつるが直接出ることがあるので、見つけ次第、切り除きます。

ふやし方

 園芸品種は普通、接ぎ木でふやしますが、台木の準備や特別な技術が必要なので、ここでは省略します。しかしながら、園芸品種をタネでふやせば、新しい品種を作ることができます。タネは9~10月に採種後、乾燥しないうちに赤玉土細粒を入れた平鉢にすぐまきます。春に発芽するので、本葉が3~4枚になったら2.5~3号鉢に1本ずつ鉢上げします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

フジの育て方のページです。
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