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栽培管理|ぼけの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ぼけの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ぼけ写真

 ボケ属は、日本原産のクサボケ、中国のマボケとボケの3種からなる落葉潅木です。  一般にボケと呼ばれるのは、中国産のボケ(Chaenomeles speciosa)で、その渡来時期は、平安初期以前であるとされます。しかし、元禄年間(1688~1704)の園芸書には、淀ボケや八重ボケなど多少の品種が記録されている程度で、明治時代まで園芸化はほとんど進みませんでした。

管理

水やり

 庭植えの場合、真夏の特に乾燥するとき以外、水やりは不要です。

 鉢植えは極端に乾燥させると、葉が枯れたり、蕾がつかなかったりします。浅鉢に植えて販売されていることが多いので、落葉期には少なめ、春と秋は1日1回程度、夏は充分に水を与えて、乾燥させないようにします。

肥料

 庭植えは、1~2月に寒肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

 鉢植えは、開花後のお礼肥を4~5月上旬に、また、木が充実する9月下旬に、用土1ℓに対し「マイガーデン植物全般用」を5gを株元にばらまきます。

剪定

 枝がよく伸びるため、鉢植えの株は、剪定で樹形を整えます。開花後に伸びている新しい枝は、基部近くの2~3芽を残して2~3cm程度の長さまで切り詰め、新しい複数の芽を出させます。さらに12月になったら、蕾が基部近くについている枝では、蕾を残すために10㎝程度の長さになるように剪定します。蕾のついてない枝は1cmの長さまで切り詰めます。

 庭植えの株は、花後に剪定して樹形を整え、落葉期に枯れ枝や徒長枝を切り除きます。

ふやし方

 野生種は、タネでふやすことができます。秋に熟した果実を収穫し、水で洗い流して果肉を落とし、赤玉土の小粒などにすぐまきます。タネをまいた鉢や箱は屋外に置き、乾かさないように水やりして管理すれば、春に発芽します。

 さし木でふやす場合は、9~10月が適期です。その年に伸びた枝を10cmほどの長さで切り、1時間ほど充分に水揚げをしてから、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶし、赤玉土の小粒や鹿沼土の細粒、さし木用土にさします。風の当たらない日陰に置いて水を切らさないように管理し、翌春に鉢上げします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

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