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栽培管理|つるバラ(鉢植え)の育て方
監修 有島薫
つるバラ(鉢植え)の栽培管理と収穫の方法について紹介します。
ピエール・ドゥ・ロンサール (Pierre de Ronsard) 花径12cm、つるが3mほど伸びるラージ・フラワード・クライマー系の代表。オールドローズの佇まいがあるピンクのカップ咲きの人気品種。一季咲きだが、 アーチやオベリスクなどで、大きく育てると、わずかに返り咲くことがある。2006年に「殿堂のバラ」入りを果たす。名前はルネサンス期フランスの詩人から。1986年発表(フランス メ
管理
仕立て期(植えつけ)→ 成長期 11〜4月の管理のポイント
●置き場所
植えつけた鉢は、軒下など土が凍らず、寒風が避けられる日なたに置きます。
●水やり
鉢土の表面が乾いたら、午前中にたっぷり水を与えましょう。低温期の冬は鉢土の乾き方が天候や日当たり具合、風通しによって大きく違います。表土の乾きをよく観察しましょう。
なお、冬の間の水やりは、暖かな日の10〜12時ぐらいの時間帯に行なうとよいでしょう。
●肥料
冬の間は肥料は不要です。
3月に入ると暖かな日がふえて、成長を始めます。新芽の生育を促す、速効性の液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「マイローズばらの液体肥料」の500倍液を、7~10日に1回施します。
合わせて、粒状肥料「マイローズばらの肥料」を、8号鉢では50gを鉢の周囲に沿ってまきます。
さらに、こんな時には「マイローズばらの活力剤」の併用がおすすめです。
- ばら苗の植え付け、さし木、植え替え時に
- 暑さで株がバテ気味の時や、寒さへの抵抗性をつけたい時に
- 根の張りを良くしたい時や株に元気がない時に
開花期→成長期→仕立て期(花後剪定) 4〜8月の管理のポイント
●置き場所
鉢は、風通しのよい日なたに置きます。周囲の植物も旺盛に生育する時期なので、混み合い過ぎて風通しが悪くなっていたり、株元に日が当たらなかったりしないように注意しましょう。
梅雨明け後は、できるだけ風通しのよい場所に置きます。できれば日中から夕方の日は避けられる場所に鉢を移動させるとよいでしょう。
また、鉢がベランダやテラスの壁面に近いと、壁からの放射熱で株が傷みやすくなります。壁面からは50cm以上離して置くようにしましょう。
●水やり
開花期は、気温が上昇する時期です。さらに花弁数が多いピエール・ドゥ・ロンサールは、少しの水切れでも花がしおれやすいので、開花中の水切れには注意しましょう。水やりは、ほぼ毎日、午前中に行ないましょう。
梅雨の間も置き場所によっては、雨水だけでは水が不足する場合があります。雨の日でも表土の乾き具合をチェックして、乾いていたら水やりをします。
梅雨明け後は高温で鉢土が乾きやすくなります。水やりは早朝に行ない、午後に葉がしおれるほど乾くなら、いったん日陰に移動させてからたっぷり水やりをします。真夏は朝夕2回の水やりが必要と思っていてもよいでしょう。
●肥料
花後には、粒状肥料「マイローズばらの肥料」を8号鉢では50g、株のまわりにばらまいてお礼肥を施しましょう。あるいは、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「マイローズばらの液体肥料」の400倍液を、7~10日に1回施します。
さらに、こんな時には「マイローズばらの活力剤」の併用がおすすめです。
- ばら苗の植え付け、さし木、植え替え時に
- 暑さで株がバテ気味の時や、寒さへの抵抗性をつけたい時に
- 根の張りを良くしたい時や株に元気がない時に
成長期→ 仕立て期(冬剪定) 9〜2月の管理のポイント
●置き場所
剪定後の鉢は、寒風が吹きつけない軒下などの日なたに置きます。
●水やり
9月からは徐々に気温が下がるので、夏に比べれば鉢土の乾きが穏やかになります。鉢土の表面が乾いたら、午前中にたっぷり水を与えましょう。秋は空気が乾燥するのと、バラが成長期を迎えるので、水切れには十分注意しましょう。
冬は鉢土の乾き具合をよく観察して、乾いていたら水やりをします。
なお、冬の間の水やりは、暖かな日の10〜12時ぐらいの時間帯に行なうとよいでしょう。
●肥料
秋はバラの成長期です。粒状肥料「マイローズばらの肥料」を、8号鉢では50g、株のまわりにばらまいて施すのと同時に、液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」の500倍液、あるいは「マイローズばらの液体肥料」の400倍液を、7~10日に1回も併用します。
冬の剪定後も引き続き、同様の肥料を施します。
●その他の作業
中耕
剪定と同時に、鉢土の表面をフォークなどで軽くほぐしておくと、土のなかに空気を取り込むことができます。
植え替え
水やりのとき、ウォータースペースに水がたまりやすくなっていたら、根鉢を軽く崩してから、新しい市販のバラの土で植え替えましょう。植え替え時に「マイローズばらの活力剤」を与えておくと、植え替え後の生育を促します。
なお、植え替えは剪定に先がけて、11月ごろに済ませておくと、冬までに新しい根が出るので、失敗が少ないです。
さらに、こんな時には「マイローズばらの活力剤」の併用がおすすめです。
- ばら苗の植え付け、さし木、植え替え時に
- 暑さで株がバテ気味の時や、寒さへの抵抗性をつけたい時に
- 根の張りを良くしたい時や株に元気がない時に
神奈川県横浜市生まれ。祖母の影響を受けてバラ栽培に関心を抱き、現在ではバラの楽しさを広めるため、「もっと気軽に、もっと手軽に」をモットーに、バラ栽培の普及に努める。既成概念にとらわれない、経験の積み重ねと自由な発想による提案が好評。
オールドローズからイングリッシュローズ、最新のバラまで幅広く精通し、テレビNHK趣味の園芸出演ほか、園芸雑誌などに広く執筆。著書は『簡単に美しく咲かせる バラのコンテナガーデン』(小学館)、『イングリッシュローズのすべて』『バラ大図鑑 (別冊NHK趣味の園芸)』(ともにNHK出版、共著)等多数。
日本橋三越本店チェルシーガーデンの人気ローズアドバイザー。日本家庭園芸普及協会 グリーンアドバイザー 園芸ソムリエ。
つるバラ(鉢植え)の育て方のページです。
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