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栽培管理|イカリソウの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

イカリソウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

イカリソウ写真

 イカリソウは、日本や東アジアに自生するメギ科の植物です。落葉広葉樹などの下に生えていることが多く、早春から初夏にかけて、薄紫や赤紫、白、薄い黄色などの花を咲かせます。距(きょ)が突き出した花の形が、船の碇(いかり)に似ていることから、その名がついたと言われています。

管理

水やり

 庭植えの場合は、植えつけ時にたっぷりと水をやります。その後も根が張るまでは、しっかりと水やりします。根がしっかりと張った後は、極端に乾燥する時以外は、水やりの必要はありません。 

 鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。冬は葉や茎が枯れるため、水やりを怠って枯死することがあるので、十分に気をつけましょう。

肥料

 肥料は、春と秋に施します。庭植えの場合は粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を、1m² 当たり75gを株元の土にばらまいて与えます。鉢植えでは、用土1ℓ当たり2.5gの同様の肥料を、土の表面にばらまいて与えます。いずれも通常の草花の1/2量を目安にします。それ以外は、特に施さなくても大丈夫です。

置き場所

 明るい日陰を好みます。落葉性広葉樹の下などが適しています。

ふやし方

 植え替えや株分けは、花が終わり、タネがこぼれるころから6月下旬までが適期です。植えつけ時と同様に、イカリソウに適した用土を使いましょう。鉢植えの場合は、できる限り毎年植え替えた方がよいでしょう。

 また、イカリソウは、タネでふやすことができます。開花後1カ月程度でタネを採種するのがベストですが、タネが熟すとすぐに落ちてしまいます。落ちる前に採種するのが一番ですが、なかなか採種の時期を特定するのは困難です。タネがこぼれ落ちないように、紙袋をかけておくのが無難です。

 採種したタネは乾燥に弱いので、採種後すぐにまきます。タネを乾燥させると発芽率がかなり悪くなります。まいたタネが発芽するのは、翌年の春。かなり長い期間、土だけの状態が続きます。水やりなどを忘れないように注意しましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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