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栽培管理|イソトマの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

イソトマの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

イソトマ写真

 イソトマは、オーストラリアやニュージーランドなどに自生するキキョウ科の植物です。旧属名がローレンティア属であったことから、ローレンティアと呼ぶこともあります。花は、初夏から初秋まで長く楽しむことができます。星型の美しい花の色は、薄い青紫や薄いピンク、白などです。花言葉が「猛毒」といわれる通り有毒植物で、茎を折ったときに出てくる汁には特に注意し、手などについたときは、直ぐに洗い流しましょう。

管理

水やり

 土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。過湿気味だと、下葉が黄色く枯れたり、根腐れすることがあります。やや乾かし気味に管理する方が無難です。

肥料

 苗を庭に植えつけるとき、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を1m² 当たり150g植えつける場所の土によく混ぜて植えつけます。鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、用土に混ぜて植えつけます。開花期間が長いので、花数が減ったり、葉色が薄くなったら、追肥をします。追肥は、元肥の半分程度を目安に施します。

置き場所

 日当たりを好む植物です。日当たりが悪い場所で管理すると徒長したり、花が少なくなり、花色も悪くなります。

花がら摘み

 花が長く咲くので、花がらをこまめに取りましょう。そのままにしておくとタネがつき、株が弱ったり、花数が少なくなります。

切り戻し

 花の盛りが1回終わったら、草丈の真ん中付近で切り戻します。葉腋から芽が吹き、3週間ほどで再び開花します。この時、草姿をしっかり整えることも忘れずにしましょう。

ふやし方

 タネまきとさし木でふやすことができます。タネまきはサクラが散るころが適期です。タネは細かいので、風で飛ばされないように注意してまきましょう。本葉が3枚ほど出てきたら、3号のポリポットに植え替えます。さらに大きくなったら、花壇やプランターに植えつけましょう。

 さし木は、6月ごろが適期です。切り戻しと同時に行なうと、無駄がありません。主に茎の先端の芽をさし穂に使います。さし穂を30分ほど水に浸けた後に、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶし、さし木用培養土にさします。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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