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栽培管理|イングリッシュラベンダーの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

イングリッシュラベンダーの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

イングリッシュラベンダー写真

 イングリッシュ ラベンダーの原産地は、地中海沿岸です。高温多湿を嫌い、乾燥した気候を好みます。1年草のように思われますが、実はシソ科の常緑低木に分類されます。寄せ植えなどのほかに、ハーブとして花や茎葉がポプリやドライフラワーとしても使われています。  ラベンダーは、鎮痛や防虫、殺菌、精神安定などに効果があるといわれています。ラベンダーを枕に入れたり、お風呂に入れたりすると気持ちよく過ごす事

管理

水やり

 原産地の気候は、雨が少ないからっとした気候で、乾燥には比較的強い植物です。一般的な植物よりも、鉢土が乾き切ったときに水やりします。

肥料

 一般的な植物の適量より、やや少なめに施します。春と初秋に粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を控えめの量で施します。あるいは、2週間に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の2,000倍液を施します。

置き場所

 日当たりを好む植物です。イングリッシュ ラベンダーは、寒さにとても強い反面、暑さがやや苦手です。高温多湿の期間は、開花時期と重なります。できる限り、風通しのよい場所で育てましょう。

 鉢で栽培する場合は、雨の日は軒下などに取り込んで、雨に当てないように心がけます。またレンガなどで鉢を少し浮かせて、鉢下の風通しもよくすると蒸れを防げます。レンガを置く場合は、鉢底穴を塞がないように注意しましょう。

ふやし方

 イングリッシュ ラベンダーは、さし木でふやすことができます。前日に、水をたっぷりあげた株の茎葉を切り取って、さし穂とします。さし穂を30分程度水につけてから、2節ずつに切りそろえ、さし木専用用土にさします。この時、切り口に植物成長調整剤「ルートン」をまぶしてからさすと、発根が促されます。一番先端の芽は、品種によっては萎れやすく、最終的に枯れてしまうことがあります。茎の中間部分の2節分を、さし穂として使うのが無難です。さし木後、約2週間で根が伸び始め、4週間後には鉢上げが可能になります。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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