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栽培管理|オンシジウムの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

オンシジウムの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

オンシジウム写真

 オンシジウムはランの仲間で、中南米に自生しています。日本の園芸店では、鉢植えで販売されていますが、本来は木に着生して育つ着生ランです。  開花の時期は主に11月から1月。黄色、白、茶色などの小花をたくさん咲かせ、切り花としても人気があります。  これまでオンシジウム属は、薄葉系、厚葉系、剣葉系、棒状葉系の4系統に分けられていましたが、近年再分類され、薄葉系以外は、トリコセントラム属、

管理

水やり

 水ゴケの表面が乾いたら、たっぷりと水をやります。水ゴケは1回乾くと水を弾いて吸収しにくいので、乾き切った際は、バケツに入れた水に鉢ごと一晩浸け、水ゴケにしっかり吸水させましょう。開花期を除く冬の間は、水やりを控えめにして、乾燥気味に管理します。

肥料

 春から梅雨明けまでと秋の生育期には、2週間に1回、水代わりに液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を施します。

置き場所

 初夏から秋は、日当たりのよい場所に置きます。葉焼けを起こす場合があるので、50%の寒冷紗(遮光ネット)をかけて、強光線を避けましょう。

 10月下旬になると気温が急激に下がるので、オンシジウムは室内の日当たりに移動させます。その後初夏までは、部屋の日当たりに置きます。夜間、窓の近くはたいへん冷えるので、部屋の中央のテーブルなどに鉢を移動させましょう。

ふやし方

 オンシジウムは株分けでふやすことができます。時期は、春が適期です。根を傷めない様にゆっくりと根をほぐし、古根や古い植え込み材料を取り除き、分かれている箇所で分けます。根が絡まっている場合は、清潔なハサミで切り分けましょう。根元に水ゴケを巻きつけたり、洋ラン用バークを用いて植えつけます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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