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栽培管理|カランコエの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

カランコエの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

カランコエ写真

カランコエは、マダガスカル島や東アフリカに分布する多年生の多肉植物で、世界にはカランコエの仲間が200種類以上あるそうです。一般にカランコエとして流通しているのは、ブッロッスフェルディアーナ種から改良された品種で、多くの人たちに栽培されています。赤、オレンジ色、黄色、ピンクなどの花色があり、最近では八重咲きも販売されています。室内のインテリアプランツとしても人気があります。

管理

水やり

生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。イチョウの葉が色づくころからソメイヨシノが開花するころまでは、水やりは控えめにして、やや乾燥気味に育てます。多肉植物のため乾燥には強いのですが、根が細いため、過湿にすると根腐れを起こすことがあります。乾かし気味を心がけて管理しましょう。

肥料

ソメイヨシノが咲くころから、新芽が生育し始めます。生育が穏やかになる秋までの間は、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を1週間に1回施しましょう。ただし、真夏の酷暑期は、肥料は不要です。

置き場所

カランコエは日当たりが大好きな植物です。寒さには弱いので、冬期は10℃以上を保てる室内の明るい場所で育てます。10℃以下になると、蕾が極端につきにくくなります。5℃以下になると休眠状態になり、それが長期間続くと、枯死することがあります。

短日処理

カランコエは、昼の長さが短くなると花芽をつける短日植物です。通常の開花期は春。夏から冬の間にお店をにぎわせる開花株は、短日処理をして開花させたものです。購入後、部屋に置いたカランコエに花がつかなくなのは、明るい時間が長いために花芽がつかないからです。電灯の影響を受ける時や、長日期(3月下旬~9月上旬)に開花させたいときは、夕方5時~午前9時ごろまで、段ボール箱を鉢にかぶせて遮光し、時間外はたっぷりと日を当てて、人工的に短日の状態をつくります。こうすると約1ヶ月ほどで、花芽がつき始めます。

切り戻し

1年ほど栽培していると草姿が乱れて、花つきが悪くなるので、切り戻しをしましょう。株元から10cmぐらいの高さを目安に切り詰めます。 切り戻したら、同時にひと回り大きな鉢に植え替えます。

さし木

切り取った枝をさして、さし木でふやすことができます。さし穂には、天芽(一番先端の芽)を使いましょう。切り取った天芽を30分ほど水に浸けてから、用土を入れた育苗箱などにさします。作業後は、明るい日陰で管理します。2週間ほどで根がのび始めます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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